リハビリテーション部:ロボットスーツHAL®(Hybrid Assistive Limb®)医療用下肢タイプの導入

AGMCリハビリテーション部:ロボットスーツHAL®(Hybrid Assistive Limb®)医療用下肢タイプの導入

県立尼崎総合医療センターリハビリテーション部では2017年7月から世界初のサイボーグ型ロボット治療機器であるHAL®医療用下肢タイプを導入しました。

HAL<sub>®</sub>医療用下肢タイプの装着している様子の画像

HAL®医療用下肢タイプの装着風景

ロボットスーツHAL®医療用下肢タイプとは?

HAL®(Hybrid Assistive Limb®)は神経や筋肉の難病疾患患者さんに対し、治療の有効性が確認された新しい医療機器です。HAL®は、医療保険が適用される医療機器として薬事承認されています。

ロボットスーツHAL®医療用下肢タイプ外観の画像

ロボットスーツHAL®医療用下肢タイプ外観

また、医療用ではありませんが、肘や膝関節の単一関節に対応できるHAL®単関節タイプでの治療も開始しています。術後間もない患者さんでも、身体の負担を軽減しながら、集中的なリハビリが可能となります。

(サイバーダイン社ホームページより抜粋)

HAL®単関節装着した様子の画像

HAL®単関節装着風景

HAL®が動く原理は?

人は身体を動かすとき「歩きたい」と考えることで、脳から筋肉に微弱な神経信号を送ります。HAL®はその信号を検出し、「意思」を読み取りアシストします。これにより脳は“歩く”ために必要な信号の出し方を少しずつ学習することができます。動きに対する正解を脳に教えることのできる唯一のロボット、それがHAL®です。

ロボットスーツHAL®医療用下肢タイプの適応患者は?

以下の緩徐進行性の神経・筋難病の診断を受けた方を対象としています。

  • 脊髄性筋萎縮症(SMA)
  • 球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  • シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)
  • 遠位型ミオパチー
  • 封入体筋炎(IBM)
  • 先天性ミオパチー
  • 筋ジストロフィー

なお、現時点では、脳卒中や整形外科疾患の治療には対応していません。

HAL®を通した地域連携

当センターはHAL®を導入している近隣の回復期病院と情報を共有しています。HAL®の連携病院へ転院後もスムーズなHAL®治療を行うことが可能です。

リハビリからのお願い

HAL®医療用下肢タイプの治療は、医療保険における適応疾患(上の枠内)の患者さんに限り入院・外来共に受付をしています。HAL®医療用下肢タイプの治療効果、内容・方法には個人差があることをご了承ください。しかし、適応疾患以外であっても運動機能の改善が期待されている患者さんに関しては、主治医と相談しながら実施する事もあり、今後更に多くの疾患に対しても適応を広げていきたいと考えています。

HAL®のメーカー サイバーダイン社のホームページへのリンク

リハビリテーション部ロボットスーツ責任者 作業療法士 正垣 明