救急集中治療科

救急集中治療科
最終更新日:2025年6月27日

救急集中治療科

チームの総合力で重症救急患者の命を救う

救命救急センターに搬送された症例のうち、主に重症例の診療を担当します。3次初療に参加するとともに、重症例の入院先であるEICU(救急集中治療室)での全身管理を行います。主科となる診療科医師や各部門の専門スタッフと密に連携し、高度な救命救急医療・集中治療を提供することによって、一人でも多くの重症救急患者の救命を目指します。また、中毒・蘇生後・熱中症・多発外傷などの一部の疾患では主科として入院診療に当たります。さらに、DMAT隊員として災害対応にも参加します。

救急集中治療科4つの柱

科長ご挨拶

救急集中治療科は、スタッフ6名で主にEICU(救急集中治療室)の管理を担当しています。また、主科として、多発外傷・中毒・蘇生後・熱中症・低体温・溺水などの疾患の入院診療を行っています。それ以外にも災害拠点病院・DMATとして派遣・訓練・研修などを行っており、熊本地震や岡山の豪雨災害では実際に現地へ派遣されています。2025年度は予定手術の術後や院内急変患者に対応するGICUの診療応援も行っております。

EICUは、当科医師に加え救急総合診療科に属する救急科専攻医・2年次研修医によって運営されています。EICUの診療はEICUのスタッフと主科となる診療科医師の協働で行われており、救命救急センターが受け入れた重症患者は、ほとんどがEICUに入りますので、非常に多様な疾患の診療を行っています。毎朝のカンファレンスには、医師の他に、看護師、薬剤師、臨床工学技士、栄養士の皆様に参加して頂いています。また、平日だけでなく土曜日も含め、朝のリハビリ回診を行っており、早期のリハビリテーション介入をして頂いております。それ以外にも、救急担当の放射線技師やMSWなど、実に様々な職種のスタッフの協力の下にEICU診療が成り立っています。このように当科は少人数ではありますが、多方面からの支援でEICU運営を維持しているところです。

2020年3月よりEICUは COVID-19専用ICUの運用となり、重症COVID-19に特化した診療を行っておりました。多くの部署から応援の看護師が加わり、未曽有のパンデミックの中、重要な役割を果たしました。現在はCOVID-19重症例が減少したため通常運用に戻っております。

以上のように、救急集中治療科は救急総合診療科とともに救命救急センターにおいて重要な役割を果たしており、地域の救急医療に貢献しています。

対象とする主な疾患

多発外傷

広範囲熱傷

呼吸循環不全

意識障害

痙攣重積

各種ショック

代謝異常

中毒

熱中症

偶発性低体温

特殊感染症

心肺停止蘇生後

COVID-19

など

学会認定・施設認定

学会認定

  • 救急科領域専門研修プログラム基幹施設
  • 日本救急医学会 救急科専門医指定施設
  • 日本救急医学会 指導医指定施設
  • 日本集中治療医学会専門医研修施設

施設認定

  • 救命救急センター 54床(うちEICU 8床)
  • 災害拠点病院
  • DMAT指定病院
  • 第二種感染症指定病院 8床