心臓血管外科

研修医希望者へのメッセージ
当心臓血管外科の特徴
兵庫県立尼崎病院 心臓センターは1968年に開設された50年以上の歴史のある施設です。新生児、複雑心奇形を含めた先天性心疾患、虚血性心疾患や弁膜症などの後天性心疾患、大動脈解離や大動脈瘤などの大動脈疾患、さらに閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈など心臓血管系のすべての外科治療を扱っています。動脈瘤のステント治療(EVAR、TEVAR)、大動脈弁狭窄症のカテーテル治療(TAVI)は現在循環器内科主導で行っていますが、当科とは大血管チーム、TAVIチームを組織して治療にあたっており、心臓血管外科の研修者も興味のある者は資格を目指した研修を受けることができます。
指導医
指導医:田村 暢成(科長)
連絡先:amacvs@gmail.com
初期研修医の募集
初期臨床研修プログラムでは、選択期間において当科をローテートすることができます。また、県立病院群からの選択研修も受け入れています。選択期間は、各自の研修計画にあわせて柔軟に対応します。
後期研修医(専攻医)募集
後期研修医(専攻医)募集!
研修希望者へのメッセージでも発信しているとおり、当科の特徴は先天性心疾患と後天性心疾患の外科治療をほぼ同じ比率で行っていることです。スタッフ(常勤医師)は手術と術後管理において先天性と後天性でチームを分けていますが、時にチーム間でサポートし合うなど、日々の活動はone teamで行っています。専攻医は先天性希望者も後天性希望者も分け隔てなく両方のトレーニングを行います。というのは、将来どちらの領域に進むにしても、もう一方の領域のトレーニングを受けることは、解剖学の知見を深め手術の技術を習得する上でとても重要だからです。現在国内でこのようなプログラムを有するところは一部の大学病院を除いて珍しく、心臓血管外科医を目指す専攻医にとって貴重な存在だと思います。
現在の専門医制度において、心臓血管外科を志す医師の卒後3年から5年までの後期研修の位置付けは、外科専門医の研修プログラムの中で心臓血管外科のトレーニングを行うということになります。当科では主に京都大学からスタッフが派遣されていることもあり、兵庫京大外科研修プログラムに連携施設として参加しています。3年間のトレーニングを基本的に当科で行い、その間に当院内で消化器外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科を数ヶ月ずつローテーション、本プログラムの基幹施設である神戸医療センター中央市民病院の心臓血管外科を6ヶ月ローテーションします。
ちなみに、専攻医期間を越えての全体的な心臓血管外科のトレーニングは京都大学とその関連病院で共有している共通教育システムに準じていますが、専攻医のトレーニングプログラムはすべての研修医に解放されており、大学の医局とは関係ありません。他のグループで初期研修を受けた研修医も大歓迎ですし、当科で研修を修了後、別のプログラムに移動することも可能です。心臓血管外科の基礎を深く学びたいとういう志のある諸君、私たちとともに心臓血管外科を極めましょう。見学も随時可能です。まずは下記連絡先よりご連絡ください。
連絡先:amacvs@gmail.com