放射線診断科

放射線診断科
最終更新日:2025年6月9日

放射線診断科

放射線診断科は、CT・MRI・血管造影・核医学検査(PET-CT)など各種の画像診断機器を用いて的確な検査・診断を行い、病気や病態を主治医に伝えることで診療に貢献する科です。最新の放射線診療機器を駆使し、病院を支える中央診療部門として質の高い診療を提供いたします。

また、臨床各科の依頼を受けて、肝細胞癌に対する塞栓術など血管系IVRのほか、膿瘍ドレナージやCTガイド下生検などの非血管系IVRも施行しています。当院は救命救急センターを備えており、重傷交通外傷における骨盤骨折や産科出血、腫瘍破裂による腹腔内出血への塞栓術、喀血に対する気管支動脈塞栓術などの緊急IVRにも対応しています。

近年、画像診断の重要性は高まる一方であり、検査数の増加と検査内容の複雑化により読影業務量が著明に増加しています。この状況に対応するため、当院では電子カルテと連動したRIS(放射線情報管理システム)、PACS(放射線画像管理システム)、放射線レポーティングシステムのネットワークが構築されています。当センター内の各臨床科あるいは地域医療機関からの依頼を受けた検査画像は放射線科医が読影し、画像診断報告書を作成しています。作成された画像診断読影レポートは、配信された画像とともに、院内のすべての電子カルテ端末から即時の閲覧が可能となっています。

放射線診断科スタッフ集合写真

地域の先生方へ

当科では、地域の先生方からの画像診断依頼に積極的に対応し、依頼内容に適した画像検査を行うことで、良質な診療情報をご提供いたします。予約受付は、地域医療連携センターにて行っております。患者様に安心して検査を受けていただくため、検査依頼時には、検査に必要な臨床情報を提供いただくとともに、検査適応や安全情報の確認をお願いしています。画像情報は、放射線科医が読影し、画像診断報告書を添えて、CD-ROMにて各先生方にお届けしています。今後も地域医療に画像診断が少しでもお役に立てるよう努力をして参ります。

科長ご挨拶

当科は「信頼される放射線診断科」を目指し、

  1. 画像診断を通じて、臨床部門の診療を支援する
  2. 信頼される放射線診断医を継続的に育成する

ことを目的としています。

放射線診断(画像診断)とはCTやMRIなどの各種画像診断機器を用いて、患者さんが悩む症状や所見の原因を様々な角度から解明する技術を扱う医学分野です。画像診断は現代の医療では欠くことのできないものとなっていますが、これらを自在に駆使し、得られた画像から必要な情報を導き出すには放射線診断医の専門的な知識が求められています。

現代の医療では、臓器別、疾患群別に専門領域が細分化されており、横のつながりが弱い傾向がありますが、放射線診断科は画像を通じて患者さんを横断的に診ることで、各専門領域の医師を結び、全人的な医療を行うためのチーム医療に貢献します。

放射線診断科 科長
金柿 光憲

対象とする主な疾患

当科では特定の疾患や病態によらず、画像検査を必要とする全身の様々な病気・病態を対象としていますが、特に下記の疾患に力を入れています。

画像診断

  • FDG-PET、320列CT、3T MRIなどの高度医療機器を用いた悪性腫瘍の画像診断
  • 脳血管障害や急性腹症、大動脈解離、肺塞栓症などの救急疾患の画像診断
  • 脳腫瘍、神経難病などの中枢神経疾患の画像診断

IVR(インターベンショナルラジオロジー)

  • 肝細胞癌に対する動脈塞栓術、喀血や下血に対する血管塞栓術、腫瘍破裂や交通外傷による出血に対する緊急血管塞栓術など
  • CTガイド下生検、ドレナージなど

学会認定

  • 日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関
  • 日本核医学会専門医教育病院
  • 日本IVR学会専門医修練認定施設