ステロイドについて

監修;兵庫県立尼崎総合医療センター 膠原病リウマチ内科

ステロイド治療の始まり

Philip Showalter Hench(1896-1965)
1930年頃
関節リウマチが妊娠や黄疸で良くなることに気がつく
1949年
29歳の関節リウマチの患者に compound E (コルチゾン)を投与

ステロイド 2つの作用

抗炎症作用 (火を消す)
免疫抑制作用 (火をおこさない)

ステロイドの種類

種類商品名1錠の容量
短時間型コートリル10mg
中間型プレドニン5mg
メドロール4mg
長時間型デカドロン0.75mg
リンデロン0.5mg

ステロイドの原則

  • 内服薬は中間型を使う
  • 重症度に応じて、量を決める
  • たくさん使って、徐々に減らす
  • 長期的には、できるだけ減らす

(昔の)ステロイドの治療

最近のステロイドの治療の一例

薬の減量を早くして入院期間を短くしている

ステロイドの主な副作用とその対策

ステロイドの副作用
  • 早期から起こるもの(1−2週以内)
    不眠・抑うつ・高揚感・食欲亢進・血圧上昇・浮腫
  • 1−2週後から起こるもの
    副腎抑制・糖尿病・コレステロール上昇
  • 1か月後から起こるもの
    易感染性・中心性肥満・多毛・座瘡・無月経
  • 数カ月後から起こるもの
    紫斑・皮下線条・ステロイドミオパチー
  • 長期的な問題
    骨頭壊死・骨粗鬆症・白内障・緑内障
副作用対策の原則
  • スクリーニングの重要性
  • 予防できるものとできないものがある
  • 減量による改善を待つしかないものもある

ステロイド投与前スクリーニング

  • 感染症
  • 血糖・脂質
  • 骨代謝
  • 眼科合併症

予防(軽減)できるもの

  • ニューモシチス肺炎
  • 結核の再燃
  • 骨粗鬆症
  • 消化器症状

薬が増えますが、重要な薬

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