
令和8年度採用
救急科専門研修プログラム専攻医募集
兵庫県立尼崎総合医療センターは救急科専門研修プログラムの基幹施設です
兵庫県立尼崎総合医療センター 救急総合診療科は、日本専門医機構が指定する「救急科専門研修プログラム」の研修基幹施設として、救急初期診療から集中治療、小児から成人、重症外傷や病院前救護にいたるまで、救急科専門医に必要な知識と技術を学ぶ機会を提供し、広い視野を持った救急科専門医を育成することを目標としています。
※当院「ER総合診療科」は、令和7年6月1日より「救急総合診療科」に名称変更いたしました。
兵庫県立尼崎総合医療センター 救急科の理念
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Mission/ 私たちの使命・ 存在意義
私たちは、すべての患者に敬意と尊厳をもって公平かつ良質な医療を提供し、新たな知見を創出し、よき医療者の育成と市民への医療啓発を通じて地域社会の健康維持と改善に貢献します。
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Vision/ 私たちが目指す将来像
先進的かつ創造的な臨床・研究・教育を実践し、地域社会の期待に応える卓越した組織としての地位を確立します。
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Value/ 私たちの行動指針
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至誠惻怛(しせいそくだつ)Integrity
自律尊重・無危害・善行・正義公正の医療倫理の原則に従い、すべての人に誠実さと思いやりをもって医療を提供します。
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多様性・包摂性・公平性Diversity, Equity & Inclusion
全ての人の個性を認め、相互に尊重し、能力を最大限に発揮できる環境構築に取り組みます。
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当事者意識Ownership
決断と行動が他者の人生に影響を与えることを銘記し、医療者としての責任を全うします。
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卓越性の追求Excellence
創造性と知的好奇心を養い、 新たな価値の創出と変革に努めます。
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兵庫県立尼崎総合医療センター 救急科専門研修プログラムの特徴
偏りのない、バランスのとれた環境で救急医療を学ぶことができる
- ER研修:年間約30,000名(約13,000名の救急車搬送例を含む)のER受診患者に対するEmergency physicianとしての初期診療
- 総合診療研修:Common diseasesから敗血症性ショックなど重症患者に対するHospitalistとしての病棟診療
- 集中治療研修:集中治療研修ERからEmergency ICU(EICU)に入室する重症患者に対するIntensivistとしての集中治療
- 外傷診療研修:生命に関わる重症外傷患者に対するTrauma physicianとしての外傷診療(関連病院にて研修)
- 関連診療科選択研修:救急業務に関連する知識・手技習得のための40を超える院内診療科あるいは関連病院での選択研修

広く学べる
救急医に必要な関連領域を広く学べる環境
救急初期診療
兵庫県立尼崎総合医療センターでは「救急・紹介を断らない医療」を運営の基本方針に掲げており、年間1万件を超える救急車と、ほぼ同数のウォークイン患者さんを受け入れています。
顎関節脱臼や鼻出血、小児の肘内障にはじまり、敗血症性ショック、脳卒中、急性冠症候群、急性腹症など疾病・外傷を問わず、Common diseasesからCritical diseasesまであらゆる病態の患者さんを救急総合診療科が中心となり、各科専門診療科と協力して救急外来で診療しています。
重症集中治療
救急外来で診療した重症患者は救急外来に隣接する8床あるEICUで治療を継続します。EICUは救急集中治療科が運営しており、救急科専門医、集中治療専門医の指導のもと、研修を受けていただきます。
小児救急
当院は小児救急医療にも力を入れています。日本の救急科専門研修プログラムで小児救急を学べる機会はまだ少ないと思われますが、当院では小児科専門医の指導のもと小児救急を学ぶことができます。具体的には、救急外来(ER)で小児患者を診療した場合は全例、小児科あるいは小児救急科の医師にコンサルテーションするシステムをとっており、診療の質を担保するとともに救急科専門医を目指す医師の教育にも寄与しています。希望によりPICUでの研修も可能です。
重症外傷
当院の救急科専門研修プログラムでは7つの医療機関と連携しています。現時点では当院への重症外傷の搬送例が多くないため、重症外傷への対応に関する研修を希望される方には連携施設に出向していただくことで外傷診療を学ぶ機会を提供いたします。(県立災害医療センターなど)
病院前救護・災害医療
当院はドクターカーを運用しており、病院外での医療活動を学ぶことができます。また、2025年4月現在、当院には18名の職員がDMAT隊員資格を有しています。災害拠点病院として今後もDMAT隊員を養成しますので、DMATに興味ある方はご相談ください。

深く学べる
救急医に必要な多様かつ多数な救急症例を深く学べる環境
総合診療・感染症
救急外来(ER)には急性期疾患だけでなく、慢性疾患の急性増悪や慢性疾患が原因で生じるさまざまな病態で救急受診される患者さんも多く見られます。また近年増加している渡航後感染症や新型コロナウイルス感染症などの新興感染症患者を最初に診察するのが救急科専門医である可能性も決して低くありません。これからの救急科専門医には救急医学だけにとどまらず、鑑別を行うために広い視野と知識が必要と考えます。
兵庫県立尼崎総合医療センターの救急科専門研修プログラムでは、救急科、総合診療科、感染症内科の指導医・専門医がいる「救急総合診療科」に所属することで、救急医学の研修に軸足を置きつつも救急科専門医に必要な内科・感染症に関する幅広い知識と診療手技を学んでいただく環境を整えています。
その他の病態・疾患
兵庫県立尼崎総合医療センターには48の診療科・部門があり400名を超える医師が勤務しています。各科専門医へのコンサルテーションを通じて多様な疾患・病態への対応を学ぶことができます。また、希望される方には救急関連診療科で学べる機会を提供しますのでご相談ください。

お問い合わせ先
プログラムについて質問、オンラインでの相談を希望される方、病院見学を希望される方は、下記までご連絡ください。
兵庫県立尼崎総合医療センター
救急総合診療科長 兼 救命救急センター長
救急科専門医・指導医 西内 辰也(Tatsuya Nishiuchi)