最終更新日:2024年4月19日
救急集中治療科は、スタッフ5名で主にEICU(救急集中治療室)の管理を担当しています。また、主科として、多発外傷・中毒・蘇生後・熱中症・低体温・溺水などの疾患の入院診療を行っています。それ以外にも災害拠点病院・DMATとして派遣・訓練・研修などを行っており、熊本地震や岡山の豪雨災害では実際に現地へ派遣されています。
EICUは、当科医師に加えER総合診療科に属する救急科専攻医・2年次研修医によって運営されています。EICUの診療はEICUのスタッフと主科となる診療科医師の協働で行われており、救命救急センターが受け入れた重症患者は、ほとんどがEICUに入りますので、非常に多様な疾患の診療を行っています。毎朝のカンファレンスには、医師の他に、看護師、薬剤師、臨床工学技士、栄養士の皆様に参加して頂いています。また、平日だけでなく土曜日も含め、朝のリハビリ回診を行っており、早期のリハビリテーション介入をして頂いております。それ以外にも、救急担当の放射線技師やMSWなど、実に様々な職種のスタッフの協力の下にEICU診療が成り立っています。このように当科は少人数ではありますが、多方面からの支援でEICU運営を維持しているところです。
2020年3月よりEICUは COVID-19専用ICUの運用となり、重症COVID-19に特化した診療を行っておりました。多くの部署から応援の看護師が加わり、未曽有のパンデミックの中、重要な役割を果たしました。現在はCOVID-19重症例が減少したため通常運用に戻っております。
以上のように、救急集中治療科はER総合診療科とともに救命救急センターにおいて重要な役割を果たしており、地域の救急医療に貢献しています。