専門外来
禁煙外来
2階 Aブロック

禁煙外来のご紹介

診療内容

毎週木曜日の午後 Aブロック循環器外来で診察を行っております。ニコチン依存症の説明や禁煙の仕方につき、看護師と医師それぞれで説明しています。

受診希望の方はAブロック受付で予約を取ってください。

タバコの害について

喫煙は肺癌、喉頭癌、食道癌をはじめとした多くの癌や心筋梗塞、脳梗塞、肺気腫、気管支喘息、閉塞性動脈硬化症などを引き起こす原因となります。若いころからの喫煙ほど発症する危険性が高まり、自分自身では気づかないうちに身体を侵していきます。

女性の美容にも大きな害を与え、不妊の影響になります。妊婦の喫煙は胎児に影響を与え、流早産、低出生体重児、乳幼児突然死症候群に関与しているといわれています。

また喫煙による他人への健康被害も問題視されており、2003年5月には健康増進法第25条において全国の病院、学校、劇場、飲食店、観覧場など多数の方が利用する施設では、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう求めています。

 
兵庫県では、2013年4月から兵庫県受動喫煙防止条例を施行しています。公共の空間での喫煙は禁止され、場合により罰則の対象となります。

禁煙できない理由

ニコチンは覚せい剤と同様に非常に強い依存性をもっており、喫煙がやめられない方はアルコール依存症と同様に「ニコチン依存症」という病気にかかっています。このため「自力」でやめることは難しいです。また喫煙が習慣化すると「心理的依存症」も合併し、ますます禁煙が困難となります。禁煙外来では「ニコチン依存症」と「心理的依存症」それぞれに対して治療を行います。

禁煙治療の要件

健康保険で禁煙治療を受けるには以下の要件を満たす必要があります。

  1. 患者さん自身が禁煙を希望すること
  2. ニコチン依存症診断用のテストを行い、診断点数が5点以上
  3. [これまでの喫煙年数] × [1日の平均喫煙本数] が、200以上
  4. 治療方法の説明を受け、治療を受けることに文書で同意していること
  5. 12週間(3か月)で5回の診察に同意いただける方(原則初診、2週間、4週間、8週間、12週間の計5回)

禁煙外来を上手に利用して、ぜひ禁煙を達成しましょう。

治療内容

患者さんの病状により、チャンピックス(飲み薬)かニコチネルパッチ(貼り薬)を使用します。どちらも保険診療で行えます。投薬に加え、カウンセリングを行い喫煙習慣の改善を目指します。

チャンピックスが処方できない患者さん

  • 車の運転をする方、抑うつ状態、希死念慮のある方(うつ病などで心療内科通院中の方は、かかりつけ医からの紹介状が必要です)
  • ニコチネルパッチが処方できない患者さん
  • 不安定狭心症、重篤な不整脈の既往がある方
  • 貼り薬による皮膚かぶれが強い方