地域医療連携センター
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地域医療連携センター

地域医療連携センター長の挨拶

住み慣れたお住まいへ戻られるための支援
~高度急性期医療の提供と医療-介護連携の推進をめざして~

この数年、阪神間の医療環境および医療連携のスタイルは大きく変貌しつつあります。
一つは、超高齢化社会に向けて医療介護連携(地域包括ケアシステム)の構築、もう一つは、ICT化医療連携システムによる診療情報の共有化の必要性、そして、尼崎市内だけでなく阪神間の3次救急医療と高度専門医療を担う「県立尼崎総合医療センター」の開院です。

阪神間では、これから増加し続ける高齢者を含め種々の疾病を有する多くの患者さんへの適切な医療提供を目的とし、地域内での各医療機関の診療機能別の役割分担が構築され始め、複数の医療機関で協同して患者さんに医療を行う地域内完結型医療が推進されています。また、複数の医療機関間にて継続した適切な医療連携をおこなうにあたって、CT画像などを含めた多量の診療情報を紙面による紹介状(診療情報提供書)のみで取り交わすのは困難で、地域内に散在する患者診療情報を一つにまとめ皆でリアルタイムに閲覧できるIT化環境の必要性が求められています。それに対応すべく有力な手段として、阪神地域では、ICT化医療連携システム:阪神医療福祉情報ネットワーク「h-Anshinむこねっと」が、この4月より本稼働しており、かかりつけ診療所など複数の医療施設間にて患者さまの医療情報の共有ができるようになりました。

この7月に開院する「県立尼崎総合医療センター」は、かかりつけ医からの紹介に基づく高度専門医療と救急医療を担う病院として、県でもトップクラスの病院に生まれ変わります。阪神地域の拠点病院としての役割を果たすためにも、新病院では、地域医療機関内での診療機能に応じた役割分担とその医療連携を大切にしたいと考えています。

地域医療連携センターでは、地域の医療機関(かかりつけ診療所、病院・介護施設)との協力のもと、多くの県民の皆さまに高度専門医療をを提供することはもちろんのこと、地域で医療や介護における包括的な支援・サービス提供など医療-介護連携を強化しながら、入院患者さんが、少しでも早く退院され、住み慣れたお住まいで安心して自分らしい生活ができるように支援させていただきます。

診療において何かお困りのことがあられましたら、遠慮なく地域医療連携センターに足を運んでいただき、ご相談いただければと思います。

地域医療センターの理念

地域住民のLife Stage【“生まれる”→“育つ”→“暮らす”→“逝く”】を支える医療連携

地域医療連携って?

“かかりつけ医”から“県立尼崎総合医療センター”へ、そして、“県立尼崎総合医療センター)”から“かかりつけ医”へ

急速な医療技術や機器の進歩と患者さんの高度医療へのニーズ対応、そして、2025年問題に向けての医療-介護連携強化などの観点から、一つの医療機関のみで診断から治療までの診療を担うことが、困難な医療状況になっています。
そのような医療環境のなか、個々の医療機関がそれぞれの診療機能に応じた役割をおこなう分担医療が求められています。
地域の基幹病院とかかりつけ診療所(病院)が、相互に連携を取り合い地域の患者さんの医療情報を共有しながら地域の患者さんに高度医療を提供するシステムが地域医療連携(病診連携または病病連携)です。
皆さまのかかりつけの先生が、日常の診療において特別な診療や検査、治療が必要と判断した場合には、先進高度医療機器を備えている県立尼崎総合医療センターに患者さまを紹介することが可能です。
一方、県立尼崎総合医療センターでの急性期治療が終了し病状が安定あるいは慢性化すれば、経過観察・在宅療養・入院療養を目的として、患者さまをかかりつけ医や民間病院へ逆紹介(継続診療の依頼)し継続的な診療をお願いしています。
複数の医療機関が相互協力することで、患者さんに途切れのない継続医療を提供してまいります。また、このように、「より高度な医療を受けたい」、「かかりつけの先生に診てもらいたい」、「もっと診療時間をとって話をゆっくりと聞いてもらいたい」、「往診をしてほしい」、「仕事の都合上、平日の昼は休めない」など患者さまのニーズに対応した医療システムでもある訳です。

ご存知ですか? はやりの地域医療連携、実は、県立尼崎総合医療センターがパイオニアです!

県立尼崎総合医療センターの前身である県立尼崎病院は、尼崎市医師会との協力で、昭和62年に日本で初めて病院内に地域医療連携室を設置し、地域の診療所・医院とともに開放病床利用を含む地域医療連携に取り組んだ病院です。県立尼崎総合医療センターは、今後も、尼崎市を始めとした阪神間の地域医師会または医療・福祉・行政機関との地域医療連携を更に深め、地域に開かれた病院つくりを推進するとともに、診療において地域医療機関と患者さまへ種々の高度医療を提供することをめざしています。

県立尼崎総合医療センターでは、どれほどの実績を?〈県立尼崎病院と県立塚口病院の実績から〉

医療連携の根幹、“紹介”と“逆紹介”

地域医療施設からの当院への紹介患者数や紹介率(初診外来患者の総数における、地域医療機関からの紹介患者数の割合)、および、当院から地域医療施設への転院調整数と逆紹介率(当院から地域医療機関へ紹介される患者数の割合)は、年々増加しています。

地域医療支援病院としての紹介率と逆紹介率(救急車搬送患者を除く:上記グラフの紹介率・逆紹介率とは別計算式です)
平成26年度 県立尼崎病院と塚口病院を合算して
地域医療支援病院紹介率:66.4%
地域医療支援病院逆紹介率:74.5%

救急患者の受け入れ---安心していただける救急医療の提供---

阪神間は、全国でも救急患者の救急搬送に難渋している地域のひとつです。
県立尼崎総合医療センターは、阪神間を中心に、1次救急から3次救急までの救急医療体制をとり、県民が急傷病時に安心して診療を受けることができるよう、救急医療体制の質的な充実を目指します。この2年間の県立尼崎病院と県立塚口病院が対応した「総救急患者数」と「救急車搬送による救急患者数」を提示します。
県立尼崎総合医療センターでは、この合計数の救急患者さんを担うことになります。

 
救命救急センターでは、救急医療を必要とする重症患者さまを対象とします。診療の順番は、病状による診察への緊急度にてトリアージ(振り分け)されますので、ご理解ください。
いわゆる、コンビニ受診はお控えください。

入院患者さんの退院調整---住み慣れたお住まいへ---

急性期治療の終了後も引き続き継続した治療を要する入院患者様が、速やかに住み慣れたお住まいに戻っていただけるために、当院地域医療連携センターの退院調整看護師または医療ソーシャルワーカー(MSW)が、適切な地域医療機関への転院や転医、および、在宅療養を早期から調整させていただいています。