最終更新日:2021年11月22日
結節性硬化症診療連携チームとは
結節性硬化症(TSC)とは皮膚、神経系、腎、肺、目、骨など全身の様々な部位に過誤腫と呼ばれる良性の腫瘍などが生じる先天性の病気で、新生児の約6,000人に1人の割合で発症すると推測されています。
結節性硬化症の様々な症状は年齢によって異なります。たとえば新生児期には心臓の横紋筋腫、乳児期には点頭てんかんなどのてんかんや知的障害、学童期からは顔面血管線維腫や脳腫瘍(上衣下巨細胞性星細胞腫)、腎臓腫瘍(血管筋脂肪腫)などが認められることが多いです。そのため、新生児・小児期から成人まで切れ目のない診療を複数診療科で協調して行なうことが求められています。
結節性硬化症診療連携チームは、結節性硬化症で認められる全ての症状について、それぞれの患者さんに最適な診療を行なうための多職種で構成された診療チームです。関連する各科(泌尿器科、小児神経内科、歯科口腔外科、皮膚科、呼吸器内科、呼吸器外科、脳神経外科、放射線科、眼科、精神科)と連携しながら、総合的に診療を行うことで患者さんへの負担の少ない医療を提供できるように努めています。初診患者さんの受け入れ、診療所または病院との連携も積極的に行なっています。受診希望の患者さんは、当院のTSC外来(結節性硬化症専門外来)の受診予約をお取り下さい。