感染対策チーム(ICT)、 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
最終更新日:2025年6月18日

感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

部会長ごあいさつ

薬剤耐性菌の脅威

1940年のペニシリンの発見以来、人類は種々の感染症を打ち負かしてきました。しかし、今なお治療の困難な感染症もあります。さらには、これまで抗菌薬で容易に治療可能であった微生物が、薬の効かない耐性菌に変化していくことが世界中で問題となっています。

感染対策活動の車の両輪”ICTとAST”

薬剤耐性菌への対応は、①生み出さない、②周りに広めない、の2点が重要です。以前から活動していた感染対策チーム(ICT)とならんで、平成30年度からは抗菌薬適正使用支援チーム(AST)が発足しました。
耐性菌を作らないように抗菌薬をより効果的に用いることを目指すASTは、いわば攻撃チーム。一方、発生した耐性菌が蔓延しないように封じ込める守備チームがICTとなります。当然、攻守一体となって感染対策にあたることが重要です。

力を合わせて取り組む

ICTもASTも看護師、薬剤師、検査技師と医師が中心になって力をあわせて取り組んでいます。また、マスクの着用や手洗いの励行などは、病院職員だけでなく患者さんや面会の方も含めて、病院全体で取り組む問題でもあります。
ご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、ご理解のほどお願いいたします。

患者さん、地域医療機関のみなさんへ

患者さんへ

私たち、ICT部会メンバーは病院内の安全パトロールをする「ウイルスバスター」です。患者さん、病院職員を感染から守る「ボディーガード」的な役割を担っています。

当院では医療関連感染(院内感染)を防止し、地域の皆さまに安心して治療・療養を受けていただけるよう取り組んでいます。

病院内で感染症が拡大・まん延するおそれのある場合に、患者さんにも感染拡大防止のためご協力をお願いすることがあります。例えば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、インフルエンザやノロウイルスの流行時期に発熱や嘔吐・下痢のある方は面会を控えていただくことをお願いしています。

地域医療機関のみなさまへ

当院は、第二種感染症指定医療機関であり、二類感染症患者の診療も行っています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、新型インフルエンザやMERSコロナウイルス患者等の発生時には、まず所管の保健所にご連絡いただき、保健所の指示にしたがって搬送の段取りを整えてくださいますようお願いいたします。

定期的に地域の医療機関を招いて感染防止合同カンファレンスを開催し、近隣病院とともに感染制御に取り組んでいます。平成30年度からは阪神南圏域の尼崎市、西宮市、芦屋市の広域での感染症対策ネットワークも発足し、さらに地域全体での感染対策を推し進めることになりました。

ASTの活動には、院外からのまれな感染症の診断や治療に関するお問い合わせへの対応も含まれますので、お気軽にご相談ください。