整備スケジュールと建築記録

整備スケジュール

  1. 平成23年度:基本設計、実施設計完了
  2. 平成24年度〜26年度:第1期建設工事
  3. 平成26年度:竣工
  4. 平成28年度:第2期建設工事
  5. 平成28年度:全面供用

 

建築状況

2年間という限られた工期において、効率よく作業を進めて行くために、いくつかの工事が同時に並行して行われました。

平成27年4月

新病院名称は県議会の議決を経て正式に「兵庫県立尼崎総合医療センター」となり、各所に真新しい看板がお目見えしました。桜など周囲の植栽もきれいに整い、院内では、7月開院に向けさまざまな医療機器や什器設備の搬入・設置作業が急ピッチで行われました。

平成27年1月

新病院もようやく建物が完成し、各室の内装はもちろん院内の案内サインも整いました。造りつけの受付カウンターや病室の収納ユニットなども整備され、あとはベッドや机、椅子、ロッカーなどの什器、各種検査装置、医療機器、事務機器など、さまざまな備品類の搬入・設置が順次進められました。随所に天然木を使用し、優しさとぬくもりのある空間づくりを目指した新病院。その一端をご紹介します。

平成26年11月

平成26年10月

平成26年9月

新病院正面の外壁には化粧タイルが貼られ、新病院のイメージがはっきりしてきました。現在では、毎日約1000人もの職人さんが入って、間仕切り工事や壁下地工事、クロス貼り工事、防水工事、設備工事、配線・配管工事など、各種工事が文字通り急ピッチで進められました。

平成26年7月~8月

平成26年5月~6月

平成26年3月~4月

平成26年1月~2月 鉄骨組立工事(高層棟部8階まで)、耐火被覆工事や設備配管工事へと

鉄骨組立工事では、高層棟部8階(地上11階、地下1階)までが建てあがりました。その地下部では、大地震に備えた免震装置が取り付けを終え、現在、耐火被覆工事や設備配管工事が進められました。一方、1階部分では、すでに内装仕上げ壁下地工事が始まっており、2階~5階では、3階デッキ敷き、鉄筋・型枠・コンクリート工事が順次行われました。

平成25年11月~12月 基礎工事を終え、地上階の鉄骨工事

旧尼崎産業高校の解体工事、山留め工事、杭工事、掘削工事、基礎工事を順調に終え、現在、地下部に156台の免震装置を設置し、地上階の鉄骨工事を行いました。平成26年4月までに地上11階+PH2階の鉄骨工事を完了しました。さらに、学校本館、西館の解体工事を平成26年4月から行い、地下部へつながるスロープ棟を造り、地下駐車場と接続します。工事を進めるにあたり、タワークレーン2基、100tクローラークレーン2基、80tクローラークレーン1基と常に5台の揚重機と移動式クレーンを使用し、また、日々、150人~200人の職人さん(鳶、鉄筋、型枠、鉄骨、左官、設備他)が入って作業してくれました。年明けからの仕上げ工事の始まりとともに、職人さんの数もさらに増えピッチがあがります。

平成25年8月~9月 免震対策工事や鉄骨工事

全体風景写真からは、新病院が出来上がるのはまだ先のようですが、免震対策工事や鉄骨工事など土台となる基礎工事が着実に進みました。

平成25年6月~7月 基礎躯体工事

平成24年11月より解体工事を開始し、約9ヶ月が経過しました。現在、基礎躯体工事が最盛期で、日々150名ほどの作業員で工事が進められました。また、エレベーターシャフト部において、免震装置の設置及び、鉄骨工事も行われました。

平成25年3月~5月 掘削・仮設構台工事

杭打ち工事が完了した部分から、順次、掘削工事へと移行しました。この後、地下工事や基礎工事に使用する建設機械等の設置や搬出のための仮設構台工事に取りかかります。 後方にみえる建物は市立尼崎工業(定時制)高校で、H26年4月から解体されました。

平成24年12月~平成25年3月頃 山留め・杭打ち工事

H鋼を打ち込み、地下工事施工中の掘削の側面を保護して周囲地盤の崩壊や土砂の流出を防止する山留め工事を行いました。また、同時に建物の重量を支える地盤を堅固にするために地中を約35m堀り、杭を打ち込みます。この3月で138本のすべての杭打ちが完了しました。

平成24年11月〜 解体工事

中央の建物が尼崎市立尼崎産業高校(南館)で、その奥に見えるのが市立尼崎工業(定時制)高校です。尼崎市立尼崎産業高校は、「ザトベック投法」で知られる2代目「ミスタータイガース」の村山 実氏の出身校としても知られており、平成23年に市立尼崎東高校と合併し、尼崎市立尼崎双星高校(尼崎市口田中二丁目)として開校しています。

平成24年10月 安全祈願祭、起工式

10月20日(土)、尼崎・県立塚口統合新病院の安全祈願祭と起工式が、移転先である元市立尼崎産業高校グラウンド(尼崎市東難波町2丁目)において、井戸敏三知事、藤原昭一県議会議長を始め建設工事関係者や地元自治体関係者等が参列のもと行われ、新病院建設工事がスタートしました。