院長ご挨拶

県立尼崎総合医療センター 院長  平家俊男より、令和4年 新年のご挨拶:「兵庫県立尼崎総合医療センター(AGMC)」は、【(1)本格的地域完結型医療の推進・充実!(2)医療のみならず、マネジメント・サービスでもトップの病院!(3)量から質へ!】を「目指すこと」3項目として掲げ、成長の歩みを継続していきます!」

はじめに

新型コロナウイルス感染症が世界的規模で拡大し、現在に至っております。この間、地域の皆様から多大なるご支援を頂戴しながら、様々な困難に取り組んでくることができました。あらためて感謝申し上げます。これからも、“with コロナ”下での地域を支える医療機関として歩みを進めていきます。

「兵庫県立尼崎総合医療センター(AGMC)」は開院6年が経過し、第2ステージの成長過程に入っています。継続して「目指すこと」3項目は、(1)本格的地域完結型医療の推進・充実!(2)医療のみならず、マネジメント・サービスでもトップの病院!(3)量から質へ!です。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は変異を繰り返しながら蔓延化しており、“with コロナ”下での医療を模索することが、あらためて要求されています。どのような変異が出現しようと、大事なことは感染拡大防止対策の継続です。感染拡大防止の具体方法は、何も目新しいものではありません。これまで繰り返し耳にされていることです。①マスクの着用②手指消毒③3密(密閉、密集、密接)を避ける、そして④大声で話さない、です。感染拡大防止、社会活動を両立させるために皆さん一緒になって取り組みましょう。

本格的地域完結型医療の推進・充実

本院の役割は、尼崎市のみならず人口約175万人の阪神医療圏+約45万人の大阪市西部地域の医療・介護全体と連携・協調し、日本に誇れる質の高い高度急性期・高度専門・先端・政策医療の部分を担うことです。さらに、日本に誇れる質の高い診療内容を担保するため、研修・教育・研究も重点課題です。AGMCは、ベッド数730床、医師数397名、看護師1,112名、職員数2,275名を擁し、充実したER型救命救急センター、ICU・CCU等の重症系病床、低侵襲心血管治療センター、ハイブリッド手術室やロボット手術室を含む19の手術室、最新鋭のがん診断・治療設備等がフル稼働しています。AGMCに求められることは、これらの充実した資源・設備をフル活用し、レジリエンス力のある病院組織を編み上げることです。それにより、地域の医療・介護全体との一層の連携・協調が可能になります。

医療のみならず、マネジメント・サービスでもトップの病院

柔軟な組織運営には、マネジメント・サービス(の向上)が必要です。職員全員が、各部門での当事者意識とともに病院全体の視野も入れて、どのような取り組みがマネジメント・サービスの向上に繋がるか、常に頭の片隅におきながら、知恵を出し合いましょう。マネジメント・サービス(の向上)は、職員の皆さん自身の働き方を見直す上でも必要です。本年度には、新しい患者サポートセンターが発足する予定です。皆さんのアイデアを頂きながらフローの整理整頓を行い、患者さんにとっても、地域にとっても、私たち職員にとっても、本院の誇れる目玉となるようご協力をお願いします。「働きたい病院」「働きやすい病院」「働き甲斐がある病院」を目指し、病院も変化(進化)していく(病院ガバナンス)必要がありますし、職員の皆さん自身も意識を向けて(自己ガバナンス)頂きたいと考えます。

量から質へ

高度専門医療の充実(特にがん診療の充実)、PFM(patient-flow-management)の充実(外来・入院・退院・転院・在宅・介護全体を見渡す対応)、医療安全、職場環境、接遇等、様々な局面での一層の質的面での充実を進めていきます。それには、全員が持ち場での理解を一層深め、課題点に気付くこと、それを協調型提案“病院として~をしましょう”に繋げていくこと、つまり地道に足元を固めていくことが必須です。ピラミッド型組織ではなく自主性、柔軟性を備えた自ら学び、変化(進化)する組織への脱皮です。職員一同、一層の工夫・改善を積み上げてまいります。

併せて、足元も固めて

AGMCが誕生して7年。やっとAGMCは乳児期・幼児期を過ぎた段階にあるともいえます。しかし、私達はここでこの現状に甘んじていることはできません。これから学童期、青年期に突入し、ますます組織としての充実度を高めていく(マネジメント強化、サービス向上)時期です。

ややもすれば目新しい標語に惑わされ、そのもとで取り組みを積み重ねていかなければならない強迫観念に縛られがちですが、実際に必要なことは落ち着いて「足元を固め、当たり前のことを確実に当たり前にやる」ことではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症が、まだまだ世界中で蔓延しています。私たちの社会生活スタイルを根本から見直さざるを得ない、前代未聞の事態に陥っています。このような困難な状況を受け入れ、社会が必要とする医療を継続して提供できるよう成長し続けていきます。

あらためて、地域、社会の皆様には、暖かいご支援とともに叱咤、激励を宜しくお願い申し上げます。

令和4年4月15日