診療機能計画

1. 診療提供の体制

複数の診療科と多職種の協働により、超急性期患者さんに対して、効果的かつ効率的な医療を提供するため、専門センター制を導入します。

救急・総合医療

救命救急センター

阪神地域における救命救急センターとして、各診療科との密接な連携体制を確立し、地域の医療機関との連携と役割分担のもと、3次救急に対応し、救急患者さんに24時間365日断ることなく対応するER型救命救急医療を提供します。

総合診療センター

臓器別の専門診療科で対応困難な患者さん、さらには緩和医療、生活習慣や過去の病歴も含めて総合的に治療を行う全人的医療等を必要とする患者さんを対象とし、関連診療科との連携のもと、成人に対する総合的な医療を提供します。

成育医療

総合周産期母子医療センター

関連各診療科との連携のもと、ハイリスク妊婦や新生児に対する救命救急医療を含めた総合的な周産期母子医療を提供します。

小児救命救急医療センター

小児中核病院として、地域の小児救急医療体制において、小児の2次及び3次救命救急医療を24時間365日提供します。

小児総合診療センター

小児中核病院として、小児に対する高度専門的な診断、検査、治療を実施します。

高度専門医療

循環器センター

救命救急センターと連携しながら、循環器内科、心臓血管外科、小児循環器内科が協働し、心筋梗塞、狭心症、心不全、大動脈解離、先天性心疾患等の治療を実施します。

神経・脳卒中センター

救命救急センターと連携しながら、神経内科と脳神経外科が協働して、脳卒中や脳動脈硬化等の血管内治療、神経変性疾患等の治療を実施します。

がんセンター

関連する診療科と連携し、手術、放射線治療、化学療法を有効に組み合わせることにより、患者さんにとって最適な治療を行うとともに、放射線照射による治療や緩和医療を実施します。

生活習慣病センター

糖尿病・内分泌内科と関連診療科が協働し、高血圧症、高脂血症、糖尿病、糖尿病腎症等の生活習慣病の予防と総合的な診断・治療を実施するとともに、生活習慣病の危険因子である喫煙に対する禁煙治療を実施します。

消化器センター

がんセンターと連携し、消化器内科と消化器外科が協働し、消化器がん、肝炎・肝硬変等の消化器疾患の治療を実施します。

呼吸器センター

がんセンターと連携し、呼吸器内科と呼吸器外科が協働し、肺がん、中皮腫、慢性閉塞性肺疾患等の呼吸器疾患の治療を実施します。

先端・再生医療センター

臨床研究を終えた最先端医療を導入し、QOL(患者さんの生活の質)の改善を図るとともに、将来的には臓器移植が可能な準備を実施します。

2. 基本的な機能

  1. 24時間365日断らないER・総合診療型救急医療
  2. 妊婦、および新生児に対する総合的周産期医療
  3. 4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)の高度専門医療、および、その他の政策医療

3. 病床規模

病床数 730床

ER型救命救急センター 54床
重症対応病床(CCU・SCU等) 50床
小児集中治療室(PICU) 8床
母体・胎児集中治療室(MFICU) 8床
新生児集中治療室(NICU・GCU) 8床
手術室 18床
無菌室 12床
感染症病床 8床
精神科救急病床 8床

4. 診療科目

計42診療科

これまで尼崎病院と塚口病院で提供してきた診療科目を継承します。

内科系 内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、神経内科、血液内科、腫瘍内科、糖尿病・内分泌内科、心療内科、緩和ケア内科、感染症内科、漢方内科、精神科、リウマチ科、アレルギー科
外科系 外科、呼吸器外科、消化器外科、心臓血管外科、脳神経外科、乳腺外科、整形外科、リハビリテーション科、形成外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、泌尿器科、産婦人科、眼科、麻酔科、歯科口腔外科
小児科系 小児科、小児循環器内科、小児外科、小児アレルギー科
救急 救急科、小児救急科
診断治療部門 放射線診断科、放射線治療科、病理診断科