最終更新日:2020年6月28日
虚血性心疾患の診断に冠動脈造影CTは必要不可欠な検査となっておりますが、最近は糖尿病患者やマルチプルリスクを有する患者の無症候性心筋虚血の診断のご紹介も多数いただきます。そのため、当院では二管球高速CT(Siemens社製Definition Flash)を導入し、逐次近似法を使用して、100kV撮影を基本とし、RR間隔の2%までの曝写時間を短縮し1~3mSv程度の低被曝量かつ高画質の撮影で、正確な診断を行っています(図1)。また、320列面検出CT(Canon社製Aquilion One Vision)を用いて、大動脈弁狭窄症や僧帽弁逆流症などの弁膜症の4D撮影を行い、心臓外科手術やTAVI、Mitraclip術前の評価を行っています(図2)。更に令和元年度中にFFRctによる心筋虚血機能評価を導入の予定です。実現すれば、冠動脈の形態評価に加え、虚血の評価もできるようになり、偽陽性を低減できる可能性があります。
図1
図2