血液内科

移植病棟を有し無菌室は22床で、阪神地区の造血幹細胞移植拠点病院として、移植医療の充実を図るとともに、新薬も早々に導入し、血液疾患全般の治療も積極的に行っております。治療方針の決定に重要な遺伝子変異検査なども院内で行っております。

血液疾患は高齢化とともに年々増加の一途を辿っておりますが、血液疾患の診断に関しては、難しいことが少なくはありません。疾患によっては診断が確定する前に、急速に進行してしまうことも稀ではありません。こういう状況でいかに早期に発見し、治療につなげていけるかどうかは、地域の開業医の先生、病院の先生、院内の他科の先生とも連携を取りながら、進めていかなければならないと思っております。疑われた場合には、速やかに病診連携を通じてご依頼頂ければと思っております。


また、血液内科は阪神地区では数少ない専門科であり、一般の血液疾患については勿論ですが、特に造血器腫瘍の治療に力を入れて診療を行ってきました。その結果、常時30~40名の入院患者さんを受け入れ、その大部分は急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群で占められることになりました。2012年より同種造血幹細胞移植を開始し、新病院開院の2015年7月よりクリーンルームを12床の無菌病棟を新設しました。また、臍帯血移植および骨髄バンク移植の認定施設にもなり、1-4例/月のペースで同種移植を行っております。2018年度より大量エンドキサン療法を用いたハプロ移植を、2019年度より同種造血幹細胞移植の患者年齢を70代前半まで拡大し、安全に施行できるようになっております。2021年度より無菌室を22床に大幅に増床しました。さらに院内でフローサイトメトリー、PCRを用いた微小残存病変の解析、遺伝子変異解析などを行うことで、治療開始時より移植の適応、治療方法や効果判定などを速やかに判断して、治療を行っております。今後も、さらに急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の治療や造血幹細胞移植を、より積極的に行っていきます。これまで同様に新規薬剤を積極的に取り入れた最新の治療も行っていきますので、よろしくお願いいたします。

血液内科 2020年度主要疾患の新患