ご挨拶

高齢化社会の到来とともに、昨今、消化器病でも癌や救急疾患の増加が起こっています。これに対し当科では、高齢者の癌を早期発見し、体に負担の少ない治療を行うよう心掛けています。また、腹痛、吐下血などの救急疾患にも、24時間365日体制で対応しています。さらに、消化器疾患全般に対し、外科、放射線科、腫瘍内科とも連携を密にとり、最善の治療が提供できるように努めています。その上に、患者さんに寄り添い、QOLを重視した、患者さん個々にあった治療も行うようしています。

当科が取り扱う疾患としては、消化管疾患としては、早期消化管癌の診断と内視鏡治療、カプセル内視鏡・バルーン内視鏡による小腸疾患の診断、炎症性腸疾患の治療、進行癌の化学療法や緩和治療などです。肝臓疾患としては、ウイルス性肝炎、いろいろな原因の肝障害、肝硬変、肝癌などに対応しています。胆膵疾患は、胆道膵の炎症性、腫瘍性疾患などに対し、内視鏡や薬物を用いた治療を行っています。また、急性腹症、消化管出血、腸閉塞、閉塞性黄疸などの救急疾患に対し、年中無休で診療に当たっています。検査・治療を行うに際には、積極的に鎮静剤を使用し、苦痛を軽減させるようにしています。

当科はチーム一丸となって、尼崎・阪神地域の社会的ニーズに沿った診療に携わっていくよう努力しています。