科長ご挨拶

兵庫県立尼崎総合医療センター泌尿器科部長・科長 山田裕二よりご挨拶

泌尿器科では尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)、男性生殖器(前立腺、陰茎および精巣など陰嚢内容)の疾患、副腎、後腹膜腫瘍、尿膜管疾患に対する診断、治療を行っています。

当科では男性不妊、腎移植を除いた泌尿器科全般の診断・治療にあたっています。2021年はコロナ禍で病床制限等もありましたが、在院日数を極力短縮し、年間手術件数は約1200件(前立腺生検260件、ESWL24件を含む)と、例年同様の診療実績を維持することができました。

2021年のロボット支援手術件数は117件で、当科ではこれまで前立腺全摘術約460例、腎部分切除術約140例、膀胱全摘約60例のロボット支援手術を施行しておりますが、いずれも従来の手術と比較して出血量が少なく、良好な成績を得ています。

ロボット支援前立腺癌手術においては、性機能温存を希望される場合には、勃起神経温存術式を採用し、局所進行癌に対しては、広範切除、拡大骨盤リンパ節郭清を行っています。筋層浸潤膀胱癌に対するロボット支援膀胱全摘術では尿路変向も体腔内(ICUD)で行っています。2020年からロボット支援腎盂形成術も開始しています。

腎・尿管悪性腫瘍、後腹膜腫瘍、副腎腫瘍に対しては腹腔鏡手術を積極的に行っており、4cm未満の小さい腎癌に対してはロボット支援腹腔鏡下腎部分切除を施行しています。下大静脈、右房に腫瘍塞栓を有するような進行腎癌、後腹膜肉腫に対する拡大手術も実施しています。

良性疾患では、尿路結石症、前立腺肥大症に対する手術を多数行っています。尿路結石に対してはドルニエ社デルタⅡを用いた体外衝撃波砕石装置(ESWL)を備え、内視鏡手術としては、軟性尿管鏡を用いたレーザー砕石術(fTUL)、細径腎盂鏡による経皮的腎尿管結石砕石術(miniPNL)およびf TUL併用PNL(ECIRS)も施行しています。前立腺肥大症における経尿道的レーザー前立腺核出術(HoLEP)においても豊富な経験があります。また尿膜管疾患に対しては整容性を重視した単孔式腹腔鏡手術を行っています。

地域の中核病院として、スタッフ全ての技量・知力をもって診療を行い最先端の医療技術で治療するだけでなく、患者様のQOLを重視し、その人にあった最適な治療を行うことをモットーとしています。

※専門医教育病院として、日本泌尿器科学会の認定を受けています。