外傷外科(骨折)

外傷外科(骨折)

先程も述べた高齢者の大腿骨近位部骨折や橈骨遠位部骨折などが頻度の高い骨折です。大腿骨近位部骨折は歩行時に体重が掛かる部分の骨折であるため、放置することが出来ず、手術が原則となります。その場所に専用の骨折部位を固定する金具を入れる手術が2/3、骨折した部位(大腿骨頭)を人工物で置き換える手術が1/3程度を占めています。当院では高齢者に多い合併症に注意しながら必要であれば内科との連携を図り受傷後なるべく早期に手術を行い、なるべく早期にリハビリテーションを開始するように心がけています。大腿骨近位部骨折で手術した患者さんについては地域連携システムが構築されており、術後病状が安定化すればリハビリテーション専門の病院に転院して歩行訓練をして頂くようになっております(大腿骨頚部骨折地域連携パス)。又それ以外の部分の骨折に関しても、近年開発された骨折部位に適合した金具を用いて強固な内固定を行い、術後の早期リハビリテーション、早期社会復帰を図っています。

重度四肢開放骨折、四肢・指切断

当院は3次救急指定病院であり、救命救急センターと協力してこのような重傷外傷の患者さんの治療に当たっております。皮膚欠損/骨欠損/血管損傷を伴うような重度四肢開放骨折に対してマイクロサージャリーや仮骨延長法を用いた先進的治療を施行しております。また、四肢・指切断に対して再接着術を行っています。