対象とする主な疾患

顎顔面外傷

顎顔面外傷・顎骨骨折および口腔内軟組織裂傷などの処置を行います。

顎変形症

従来の下顎枝矢状分割法、下顎枝垂直骨切り術などの手術法に加えて、個人の病態により、新しい手術法を選択することもあります。小顎症では、口腔内・外の固定装置を選択して骨延長を選択します。

口腔腫瘍

口腔領域の良性・悪性腫瘍治療を行います。また、顎補綴を含めた術後の機能回復を図ります。顎再建手術は他科との連携により包括的に対応致します。

顎関節症やその関連疾患

顎関節症や習慣性顎関節脱臼で、一般の治療(手術以外の保存的治療)では効果が得られなかった方には、当科で開発してきた顔面に傷が残らない顎関節鏡を併用した低侵襲の関節解放手術を行います。

医療保護入院での治療

医療保護入院は、精神保健福祉法で定められた、精神科病病棟への入院形態の一つで、入院治療が必要であるが本人が入院に同意しない場合、精神保健指定医の判断を得て、保護者の同意によって入院治療を受けて頂くことです。

当科は精神科の協力のもと精神科病棟へのご入院が可能で、重度知的障害の方、自閉症の方や認知症の方などを対象に歯科治療、抜歯などの外科的治療を行います。

自己血多血小板血漿療法(Platelet-Rich Plasma療法)を用いた顎骨増生(厚生労働省認可2016年1月)

顎骨腫瘍や歯槽骨萎縮症などで、骨欠損の修復が必要な場合に、他部位から採取した骨とPRPを混合して、骨欠損部に充填して骨増生を図ります。具体的には、大きな嚢胞摘出後の骨欠損、歯科インプラント前の上顎洞底挙上術(サイナスリフト)などが対象です。

口腔心身症の患者さんや小児の口腔疾患(多数歯の齲蝕を含む)

歯科治療や手術を一般の外来診療では、難しい患者さんには、全身麻酔下での歯科治療や手術を行います。

智歯(親知らず)や顎骨内埋伏歯牙

1.局所麻酔での抜歯

当科では、智歯抜歯を含めた外来小手術は、日帰り手術として全て中央手術室で、月曜日、水曜日、金曜日に行っています。そのため、手術室を予約しますので、初診の当日に抜歯はすることができません。しかし、中央手術室での抜歯は下記の良い点もあります。

  1. 清潔操作で抜歯しますので、医原性感染の心配がないこと。
  2. 患者さんのバイタルサインや経皮的動脈血酸素飽和度を手術部スタッフが監視しながら抜歯を行っています(写真1、2)。

お薬で血が止まりにくい方、手術侵襲の大きい抜歯の場合や、遠方にお住いでご希望される方には、術後に1~2泊程度の入院をお勧めしています。

2.全身麻酔での抜歯

短期入院で短時間の全身麻酔下での抜歯を行っています。歯科治療恐怖症の方、身体に障害がある方、多数歯の抜歯あるいは解剖学的に抜歯するのが難しい方、局所麻酔剤にアレルギーがある方などが適応です。

  1. 前日午後入院→当日全身麻酔下手術→翌日午前退院(2泊3日)
  2. 全身麻酔下手術→術後入院→翌日午前退院(1泊2日)
  3. 外来通院で全身麻酔下に手術して帰宅(入院なし)
  • ※麻酔方法や抜歯の計画は、初診日の担当医に相談してください。
    ※3は小児および若年者の小手術が対象です。