新病院長就任のご挨拶

県立尼崎総合医療センター 院長  大嶋勇成よりご挨拶

2025年4月1日付けで、「兵庫県立尼崎総合医療センター (AGMC)」病院長に着任いたしました大嶋勇成です。よろしくお願い申し上げます。

はじめに

AGMCは、藤原久義初代病院長のもと、兵庫県立尼崎病院と兵庫県立塚口病院が統合し新病院として2015年7月から本格稼働しました。その後、平家俊男第2代病院長のもと診療体制、施設・設備のさらなる充実がはかられ、先進的な高度専門医療・政策医療を提供し、「断らない医療」の実践を通して、地域の医療機関並びに地域の皆様から信頼される病院となるべく努めてきました。本年開院10年目を迎える当院がさらなる発展、成長を遂げ、地域の皆様から選ばれる病院となるよう職員とともに尽力する所存です。

「AGMCが目指すこと」3項目を継承します。

(1)本格的地域完結型医療の推進・充実!

超高齢化社会を迎え、病院完結型の医療から地域完結型医療・介護への転換が求められています。限られた医療資源を活用し、阪神圏に大阪市西部地域を加えた約220万人の医療需要に対応するため、高度急性期・高度専門・先端医療を担い、地域の医療機関・介護施設・福祉・行政と連携、協調していきます。

(2)医療のみならず、マネジメント・サービス でもトップの病院!

外来から入院、退院・転院、さらに在宅医療・介護と患者さんの状況に応じてスムーズに移行できるよう「PFM(patient-flow-management)」の充実をはかります。入院による日常生活動作(Activity of Daily Living)の低下や合併症を防ぐため、様々な職種が協働し、医療チームとして診療にあたります。患者さんとご家族にもチームに参加いただき、患者さんにとって最適な医療と療養環境を提供できるよう努めます。そのためにも、当院が職員にとって「働きたい病院」「働きやすい病院」「働きがいがある病院」、そして職員であることに「誇りを持てる病院」となることを目指します。

(3)量から質へ!

先進的で高度な専門医療、とりわけ、がんセンターを中心にがん診療のさらなる充実をはかり、当院ならではの質の高い診療内容を担保するため研修・教育・研究を積極的に推進します。また、患者さんが安心して先進的な高度専門医療を受けていただけるよう、新たに取り組んでいる医療内容と成績を発信するインフォームドコンセントを徹底し、医療安全に努めます。

2040年問題を見据えて

医師の働き方改革の観点からも、特定行為看護師等、他職種へのタスクシフトの推進、チーム医療を支える人材育成が重要になります。2040年には、現役世代に比べて高齢者比率が今以上に高まり働き手不足の減少が見込まれるため、医療現場での実装化が進むロボット・AI等の活用も視野に入れ、疾病構造の変化、新興感染症や大規模災害に対しても柔軟に対応できるよう、組織としてのレジリエンスを高めていきます。

今後とも地域の医療機関並びに地域住民の皆様のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年4月
兵庫県立尼崎総合医療センター
院長 大嶋 勇成