教育部(臨床研修センター)

教育部(臨床研修センター)の概要特色

病院運営の基本方針の1つである、医療水準向上のための「教育、臨床研究、自己研鑽」を支援することを目的としている。

初期研修プログラム概要

基本理念

マグネット・ホスピタル(※)の機能を有する阪神地区の総合的な基幹病院として、良質かつ適切な医療を提供することにより、地域住民の安全と安心の確保に貢献するとともに医学の発展に寄与します。

※ マグネット・ホスピタルとは

充実した診療体制や施設・設備を有し、高度専門医療を提供するとともに、高い人材育成能力を持ち、医師・看護師等を引きつけるだけでなく、患者さんからも高い信頼を得て魅力ある病院。

運営の基本方針

  • 1.患者さんの立場に立った医療サービスに努め、患者さんと医療従事者の信頼関係に基づいた医療を提供します。
  • 2.阪神地区の総合的な基幹病院として、医療の進展に対応するとともに、充実した診療体制のもと、先進的な高度専門医療を提供します。
  • 3.患者さん・家族・地域の医療機関・保健機関、福祉機関と相互に連携し、切れ目のない地域医療の実現に寄与します。
  • 4.大規模な自然災害や事故、強力な感染症の流行等の発生時において、地域住民の安全と安心の確保に貢献します。
  • 5.医療事故、院内感染等の防止のための医療安全対策を充実し、患者さんにとって安全で安心な病院づくりを目指します。
  • 6.体系的なプログラムに基づいた教育・研修・研究を行い医療従事者の養成ならびに医学の発展に寄与します。

初期研修 1年目プログラム

最初の1年間は内科32週(循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科、腎臓内科、血液内科、糖尿病・内分泌内科、膠原病リウマチ内科を2科8週ずつ)、救急部門(ER総合診療科)8週、麻酔科4週、外科4週をローテートします。

初期研修 2年目プログラム

2年目は小児科1ヶ月、産婦人科1ヶ月、精神科1ヶ月、救急部門(EICU)2ヶ月、一般外来(ER総合診療科)1ヶ月、地域医療1ヶ月、NICU(小児科コースのみ)1ヶ月をローテートします。残り4~5ヶ月は当院を含む兵庫県立病院群での選択研修を行います。このプログラムにより、広範な領域の研修と、初期研修医の成長に合わせたプライマリ・ケアや救急対応能力の涵養を目指しました。
募集は公募で、学業成績、小論文、面接試験、筆記試験を行い総合評価でマッチング順位を決定しています。

後期研修プログラム概要

初期研修終了後は後期研修プログラムを用意しております。後期研修は原則、新専門医制度による研修です。3年間を前提としていますが、専門医取得のためさらに2年研修可能なフェロー制度を用意しています。後期研修修了後の進路は、当院スタッフ、大学院進学、他病院スタッフなど各自の希望により病院としてもサポートいたします。公募で面談を行います。

教育支援のためUpToDate、ClinicalKey、MEDLINE Complete、Cochrane Libraryなどの電子媒体のほか雑誌をメディカルライブラリーで利用することができます。

みなさん、ぜひ一緒により良い医療の実践のための研究をしましょう。

スキルラボ

4階別棟の教育エリア内に位置します。各種シミュレーターが設置されております。スキルラボでの個別あるいはグループでの研修が可能ですが、物品管理システムで貸出し手続きをすれば、院内の各現場での研修も可能です。

教育研修室

4階別棟のスキルラボ隣に位置します。30人規模でのレクチャーが可能です。看護学生から医師研修会などで利用されており、施設予約システムで予約利用することになっています。教育研修室とスキルラボを一連で使用することも可能であり、蘇生トレーニング・コースの開催や60人規模のレクチャーも可能です。

臨床研修センター

従来、研修・教育センターは、「医学生臨床実習の支援」や「初期研修プログラムの総合的支援」が主務でしたが、新たな専門医制度では、各領域の「専攻医プログラム」が作成され、院内外の専攻医が院内いたる所で研修します。限られた時間で実りある臨床研修を行うにはサポート体制が必要と考えています。マグネット・ホスピタルとして「医学生から専門医まで」そのキャリア形成を総合支援します。