情報管理部

情報管理部
最終更新日:2025年6月30日

情報管理部の概要

情報管理部では、電子カルテシステム安定運用のための各種作業、システムの改善検討・対応等を行っています。

所管するシステムは電子カルテ・医事会計システムを中心に各種部門システムを含め約60に及び、利用職員数、端末数ともに2000を超える、国内でも有数の規模です。大規模なシステム停止なく24時間365日安定稼働させており、システム監視自動化、システムベンダー・情報管理部職員への自動メール通知機能、サービスデスクメンバーの毎日の定期点検等を組み合わせて対応しています。

これらの活動を通して、日々の安全な診療を安定して提供する事に貢献しています。

ご挨拶

部長(医療情報担当)写真

電子カルテとは、患者さんの病気に関するすべての情報を含んだ究極の個人情報のひとつです。その管理には厳格なセキュリティーが要求される一方で、医療者にとっては、迅速・簡便に情報の記載や閲覧、各種オーダーが出せる利便性の高さも重要です。当院では電子カルテの他、患者呼び出しシステム等、多くの部門システムに加えて、さまざまな医療機器が接続されており、密接に連携しながら高度な医療を実現しています。情報管理部はこれらのシステムを構築、集中的に管理し、セキュリティーと利便性をバランス良く向上させるべく日々、奮闘しています。

また、近年、病院情報システムに蓄積された医療情報はビッグデータとして分析、研究の対象と捉えられています。情報管理部では、個人情報保護に十分配慮しながら、院内各所からの医療情報提供の要望に対し、これを分析、研究に利用できるよう、日々発生する膨大な量の医療情報を整理し、提供しています。今後さらに、日常診療の安定稼働に資するとともに、院内、院外へ情報が発信できるような組織へと成長していきたいと考えています。

情報管理部の業務と特色

全てのデータ処理、保存はサーバー側で行い、端末のコンピュータは、画面を表示するのみで、端末には情報が保存されない仕組みです。そのため簡単に個人情報を取り出すことができないようになっており、高いセキュリティーを保っています。

昨今、病院情報システムは非常に高度・複雑化しており、医療従事者だけで対処できる範囲を超えています。当院では、兵庫県立病院として初めて専任の医療情報技術者を配置しています。システムの運用管理はもちろん、データの二次利用に至るまで、幅広くその経験と専門知識が活かされています。

2015年7月開院以降、蓄積された医療情報は膨大なデータ量であり、データウェアハウス(DWH)で管理しています。蓄積されたデータを分析することにより、医療の安全を担保しつつ、医療の質の改善に貢献しています。また、臨床研究の情報基盤としても利用しています。