最終更新日:2023年4月21日
一般撮影部門
一般撮影装置は、短時間で画像情報が提供出来るので最初の診断に用いられる最も使用頻度の高い装置です。撮影装置から照射し、体内を透過したX線量を画像化しています。当センターではFPDを完備した一般撮影室6室のほか、乳房専用撮影装置1台、骨密度測定装置1台、歯科用パノラマ・断層撮影装置1台を備えています。
検査を受けるときに気をつけることは?
撮影部位のアクセサリー等の貴金属、湿布、エレキバンやカイロ等は全部取りはずして下さい。(女性の場合、スリップやブラジャーには肩紐などに金具がついていますので必ず外すようにしてください。)障害となるものが写ってる場合、撮り直しする事があります。無駄な被ばくを避けるためにも、皆様のご協力をお願いします。
被ばく量について
一般撮影のような診断領域の撮影では放射線の被ばくによる影響はほとんどありません。妊娠中またはその可能性のある方は必ず事前に医師か担当技師にお申し出下さい。ご不明な点はお気軽に担当技師にお尋ね下さい。
乳房撮影(マンモグラフィ)
当センターでは、乳がんの早期発見・治療を目的としたマンモグラフィ併用乳がん検診を行なっています。
※あらかじめ電話による予約が必要です。
尼崎市乳がん検診
対象者 | 40歳以上の尼崎市民(女性)、2年度に1回 |
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検診内容 | 問診、視触診、乳房X線検査(マンモグラフィ)、自己触診法の指導 |
自己負担額 | 2200円(*) |
*生活保護法による被保護世帯に属する方や市民税非課税世帯に属する方は、保健所・地域保健担当にて事前手続きを行うと無料で受診できます。しこりや痛みなどの自覚症状のある方は尼崎市乳がん検診の対象外です。尼崎市乳がん検診対象以外の方、超音波検査による乳がん検診をご希望の方は乳腺外来を受診ください。
当院は、マンモグラフィ乳癌検診の精度管理行っているNPO法人「マンモグラフィ検診精度管理中央機構」による「検診マンモグラフィ撮影認定技師」を取得した診療放射線技師を中心として指導を受けたスタッフが撮影を担当しています。
マンモグラフィQ&A
- マンモグラフィって何?
- 乳房のX線検査のことをマンモグラフィといいます。一般の検診で行う胸部撮影や骨撮影とは違い、乳房の中の細かな組織を写すために乳房専用のX線装置を使用して検査を行います。
- マンモグラフィで何がわかるの?
- マンモグラフィは乳房全体の乳腺や脂肪、血管などを映し出します。乳がんをはじめとしたいろいろな病気を見つけることができます。特に「石灰化」と呼ばれるしこりとして触れることのできないごく早期の乳がんのサインの発見に優れています。
- マンモグラフィってどうやって撮影するの?
- 乳房の中の乳腺という組織ができるだけ重ならないように広げる必要があるので、透明の板で押さえて撮影します。押さえることを「圧迫」といいますが、圧迫することで組織がはっきり写ることに加え、乳房の厚みが薄くなることで少ないX線で撮影することができ、乳房の被ばくを減らすことができます。また、細かな組織まで写すことのできる繊細な写真なので、Tシャツやタンクトップのわずかな皺まで写ってしまいます。上半身を裸になっていただいて片方ずつの乳房を撮影を行いますので、ケープ型の検査衣をすべての方にご準備しております。
- マンモグラフィって痛いの?
- 「圧迫」を行うためにどんな方でもそれなりの痛みを生じます。痛みの強さは人によってかなり違い、乳房の大きさにはあまり関係がなく、乳房内における乳腺の量や疾患、月経周期によって異なります。特に月経開始直前は乳房の張りがあるなど痛みの強いことが多いため、できれば月経開始後の受診をお勧めします。
- マンモグラフィにかかる時間は?
- 撮影は原則、両側乳房を2方向ずつ合計4方向の撮影を行っており、更衣時間を併せて約15分程度です。
- マンモグラフィでの放射線による危険性は?
- 乳房に限局してX線を使用しますので、白血病などを発症する危険はありません。また、1回の検査で使用する量は、1年間に自然から浴びる放射線の量より少なく、身体への影響はほとんど心配ありません。ただし、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、検査時期や撮影方法について確認が必要な場合がありますので、必ずあらかじめお申し出ください。