地域連携CINパス

地域連携CINパス(CIN:子宮頸部上皮内病変)とCIN外来

子宮頸部上皮内病変の患者さんにわかりやすく安全で質の高い医療を提供するために「地域連携計画書 子宮頸部上皮内病変用(地域連携CINパス)」を開始しました。「地域連携CINパス」では病気の経過を予測して良質な診療計画を立て、患者さんの納得を得たうえで当院とかかりつけの医師(かかりつけ医)が協力して診療にあたります。CIN外来は、子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)で要精密検査となった患者さんにコルポスコピ—など精密検査を実施する外来で、かかりつけ医からファックスで予約を取ることができ、患者さんにとっては待ち時間と受診回数の軽減の効果があります。可能であれば、CIN連携ノートを用いて、精密検査・治療を行った当院とかかりつけ医が協力し、専門的な医療と総合的な医療をバランスよく提供する共同診療体制をつくります。

対象患者さん:CIN外来対象患者さん

  1. 明らかな子宮頸部浸潤癌が見つかっておらず、かかりつけ医による子宮頸部細胞診でASC-USかつHPVテスト陽性、あるいは子宮頸部細胞診でLSIL、ASC-H、HSIL、SCC、AGC、AIS、Adenocarcinomaと判定された、のいずれかの方。
  2. かかりつけ医が地域連携CINパスで管理していて、精密検査(コルポスコピ—、等)が必要となった方。

地域連携CINパス対象患者さん

  1. かかりつけ医からCIN外来へ紹介され、当院でのコルポスコピ—、ねらい生検で、子宮頸部上皮内病変(CIN)2度以下で、HPVタイピングで陰性、あるいは中リスクタイプが検出された方。
  2. 子宮頸部円錐切除術、あるいは子宮全摘術を当院で受け、術前後の病理診断で子宮頸部上皮内がんを超える病変がなかったことが確定した方。
  3. 高リスクHPVが検出され、当院で経過観察されていたが、CIN病変が検出されなくなった方。

手順

  1. 初診患者さんは、かかりつけ医から当院地域医療連携センターを通じて、当院CIN外来枠を予約していただきます。
  2. 地域連携CINパス管理下の患者さんで当院の受診が必要となった場合は、かかりつけ医に紹介状を作成していただき、患者さんは当院予約係に電話の上、CIN外来枠をとり受診していただきます。
  3. CIN外来で診察・検査を行い、結果が判明、方針が決定しましたら、かかりつけ医に報告書を送付いたします。その場合、地域連携CINパスの対象となった場合は、患者さんから同意書の署名をいただき、報告書とCIN連携ノートをお渡しし、次回のかかりつけ医受診時期を指示いたします。
  4. 術後に地域連携CINパス対象となった場合は、患者さんから同意書の署名をいただき、報告書とCIN連携ノートを渡し、次回のかかりつけ医受診時期を指示いたします。