脊髄脊椎手術

当科では、日本脊髄外科学会(兼日本脊椎脊髄外科専門医)の専門医3名(うち指導医1名)が在籍しており、脊髄・脊椎疾患に対する治療も積極的に行っております。外来でよく質問される内容についてまとめてみました。

脊髄神経はどこにあり、どのような働きをしているのですか?
頸椎、胸椎、腰椎という身体を支えている背骨のなかを神経(脊髄)が通っており、手足の感覚を脳に伝え、脳からの命令を脊髄神経・末梢神経を介して伝えることによって、手足を動かしたり歩くことができるようになっています。この神経経路のどこかに不具合が生じると手足に痛みしびれがでたり、うまく動かせなくなったりします。
脊髄・末梢神経の病気にはどのようなものがありますか?
脊椎という骨と、その骨と骨の間には椎間板というクッシションがあります。この椎間板が脆くなり突出して神経を圧迫(椎間板ヘルニア)したり、神経が通っている骨の中の管が狭くなってきたりして神経を圧迫(脊柱管狭窄症)したりします。いずれも加齢によるものが大部分で年齢と共に進行します。
それに対してどのような治療法がありますか?
通常2-3か月は内服薬や安静で様子をみますが、改善されない場合、顕微鏡を用いて、神経を圧迫している骨や突出した椎間板、肥厚した靭帯を取り除く手術を行います。
手術の場合どの程度の入院期間ですか?
原則、術翌日から歩行練習し、腰の手術では1週間前後、頸手術で2週間前後の入院となります。
術前の症状は手術後どの程度よくなりますか?
通常、手足の筋力低下や痛みは手術翌日から1週程度で著明によくなります。ただし、しびれの改善には数カ月かかかることが多く、発症からの時間が経っている場合には改善しないこともあります。
整形外科でも同じ病状に対して手術が行われるようですがどのような点が違うのですか?
基本的には同じですが、脳神経外科ではほとんどの手技を顕微鏡下で行います。また術中モニターとして神経の電気的な働きを測定しており(SEP,MEP)、安全性に最大限の注意を払っております。
手術の危険性はどの程度ありますか?
手術そのものの危険性は低いのですが、全身麻酔で行うため、心臓、肺、肝臓、腎臓などに持病がある方や、人工透析をうけられていたり、糖尿病、喫煙されている方は、感染や創傷治癒が遅れたりする危険性が高まります。そのような場合、院内の他の診療科との連携を密にして、基礎疾患をお持ちの方にも安全に手術を受けていただけるように努めております。

さらに詳しくお知りになりたい方は日本脊髄外科学会のホームページもご参照ください。(“日本脊髄外科学会”で検索:http://www.neurospine.jp/⇒「一般の方へ」)