形成外科専門研修(後期研修)希望者へのメッセージ
【兵庫県立尼崎総合医療センター 形成外科研修プログラムについて】
形成外科とは
形成外科は「QOLの向上に貢献する外科系診療科」と言うことができます。具体的には体表面の先天異常(唇裂・顎裂・口蓋裂、耳介変形、手指・足趾の変形など)、皮膚良性・悪性腫瘍、顔面骨折、眼瞼の変形(眼瞼下垂症・睫毛内反症など)、他の診療科での癌切除後の再建(乳房再建など)、瘢痕拘縮・ケロイドなど傷跡の問題、などなどに対する手術治療を行っています。また、急性創傷(挫創、割創、剥脱創など物理的損傷や熱傷)や慢性創傷(糖尿病性足潰瘍、褥瘡など)の局所処置も重要な仕事です。
形成外科医が生命に関わる症例に対峙することはまれです。また、あつかう疾患の性質上、ほとんどが予定手術で、緊急手術は他の外科系診療科より少ないでしょう。しかし治療(手術)には、機能的な改善だけではなく、整容面の問題を残さないことが求められます。患者さん自身が治療結果(術後形体)の良し悪しを判断できる、という意味で「きびしい・むずかしい」診療科といえます。
『兵庫県立尼崎総合医療センター 形成外科研修プログラム』
当院形成外科は2021年度より形成外科専門研修プログラム(『兵庫県立尼崎総合医療センター 形成外科研修プログラム』)の基幹施設となりました。
このプログラムは、当院と四つの連携施設【京都大学病院(京都府京都市)、神戸市立医療センター中央市民病院(兵庫県神戸市)、公立豊岡病院(兵庫県豊岡市)、さわだクリニック(兵庫県神戸市)】で構成されます。これらの医療機関で経験豊富な指導医の下、数多くの症例について勉強することができます。また、研修修了(専門医取得)後の進路については、一般病院や大学病院勤務、大学院進学、などなど多くの選択肢を提示することも可能です。
当院での形成外科専門研修(後期研修)を希望される初期研修医・医学生のみなさん、是非一度見学にいらっしゃってください!
研修プログラムの詳細について説明いたします。
兵庫県立尼崎総合医療センター
形成外科部長・形成外科長
小児形成外科部長・小児形成外科長
『兵庫県立尼崎総合医療センター 形成外科研修プログラム』統括責任者
山 吉朗