研修医・専攻医の先生方に

当院では初期研修の志望時に将来の志望科を決めて研修を回るシステムがありますが、志望に関係なく2年間は多くのことを学んで吸収してください。本格的に当院での呼吸器外科を志望されると自動的に「兵庫京都大学外科専門研修プログラム」のシステムに入ります。

詳細は下記プログラムのホームページを参照ください。

専攻医体験記

鉄本啓介(信州大学 平成29年卒)

平成29年4月~令和2年3月4日迄 当科で研修

私は兵庫京大外科プログラムに所属し、メイン施設を当院呼吸器外科として2019年4月から2021年1月まで専攻医として研修を行いました。現状のプログラムでは、基幹施設(神戸市立医療センター中央市民病院)を半年以上、連携施設(呼吸器外科専攻の場合は当院・西神戸医療センター・姫路医療センター)を半年以上研修する規定となっているため、同一施設の研修は最大で2年半となります。メイン施設をどこにするかは、これから専門分野に入るにあたり最初の段階であり、医師としての姿勢を形成するという意味でも重要な位置づけに思います。

当院の特徴はスタッフ数が多いことです。つまり、指導を受ける機会に恵まれる環境にあります。さらに、3人1組で1患者を受け持つため、専攻医単独で判断を要求されることは少なく、上級医との話し合いで治療方針を決められるので安心です。上級医によって多少の違いがありますが、様々な考え方を学ぶことができるので、幅広い知識を習得することが可能です。

扱う疾患については他項に譲りますが、肺癌・縦隔腫瘍だけではなく、気胸・膿胸など専攻医が最初に携わる症例が他院よりも多いのも特徴です。絶対数が多いのでドレーンを留置する機会も多く、基本的な手技を身に着けることができます。手術は一般的な3portの胸腔鏡手術だけではなく、従来の開胸手術に対する敷居も低く、安全な手術を学ぶことができます。

大病院ならではの特徴ですが、ほぼすべての診療科がそろっており、外科専門医において取得すべき症例は当院だけで完結可能です(もちろん他院で症例を確保することも可能)。他科手術の手伝いに入る機会もあり、相談もしやすい環境です。

手術日が毎日あり、時に多忙な時もありますが、バックアップが充実した環境で研修をおこなえる施設は限られています。当院での研修に興味を持たれたら連絡いただければ幸いです。お待ちしております。