平成28年度 兵庫県立尼崎総合医療センター 病院指標

平成28年度 兵庫県立尼崎総合医療センター 病院指標(DPC指標)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 患者数
0~ 2919
10~ 611
20~ 781
30~ 1338
40~ 1372
50~ 1689
60~ 4070
70~ 5525
80~ 3433
90~ 516

H28年度(平成28年4月~平成29年3月)に入院治療を受けられ退院された患者さんの数を年齢層別に集計したものです。当院の特徴として10歳未満の患者さんが全体の他院患者のうち約1割弱、60歳以上90歳未満の患者さんが全体の6割近くを占めております。当院は0歳児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんを受け入れ、適切な治療の提供に努めております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

循環器内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 422 3.08 3.06 0 70.06 PDF
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 405 3.71 4.71 0.49 71.32 PDF
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 205 5.71 5.51 0 63.93 PDF
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 149 13.3 17.95 17.45 80.29  
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 109 3.9 5.85 0 73.29  

当科では、循環器内科医療を総合的に提供しております。集中治療室も16床配置しており、高度医療の提供及び救急医療体制の充実を図っています。狭心症、不整脈アブレーション、大動脈ステントグラフトなどの治療については、専門医が最高の技術をもって対応しております。また心不全はチーム医療により在院日数の短縮、入院回避を目指しています。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

小児科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 206 6.84 6.02 0 1.19 PDF
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 171 4.83 6.18 4.09 0  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 135 3.41 7.12 0 5.95  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 128 6.41 5.79 0 4.04 PDF
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 124 3.69 3.95 0 2.19  

小児科は、阪神地域における周産期医療・小児救急医療の中核病院として、また将来の小児医療を担う若い医師を育てる病院としての役割を担っています。そのためにも地域の病院・診療所と協力して、子どもの健康と安全を守る体制を築いていきます。小児の診療では、生命倫理や児童虐待などのさまざまな問題において難しい決断が必要なこともあります。そういう場合には、「子どもの最善の利益を第一に(Child First)」考えることを原則にしています。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

消化器内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 210 11.03 11.06 6.19 74.41  
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 124 9.41 11.74 1.61 75.05  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 81 8.6 9.02 0 75.6 PDF
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 79 8.8 10.93 6.33 69.47  
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 77 11.81 14.28 3.9 62.86  

消化器内科は阪神地域の基幹病院として外科・放射線科とも密接に連携し集学的な高度先進医療を目指しています。超高齢化社会の到来とともにこれからの疾患や病態の変化が予想され、消化器領域疾患では“高齢者救急病態への対応と、増加する“消化器癌”への対応が課題となります。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

呼吸器内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 277 2.3 3.68 0.36 71.52  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 137 10.91 12.35 0.73 68.53 PDF
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 99 12.27 19.92 13.13 71.54 PDF
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 57 8.65 14.83 19.3 71.95  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 9.67 21.25 41.67 84.61  

専門医5人を含むスタッフ17名で日々の診療に当たっています。(うち9名は日本呼吸器学会専門医)。超急性期の肺炎、間質性肺炎やCOPDの急性憎悪といった急性呼吸不全の患者さんの診療から、慢性疾患では日本人の死因の一位である肺癌、非結核性抗酸菌症、COPDや間質性肺炎など幅広く対応しております。 また、呼吸器センターとして呼吸器外科とも連携し、気胸や肺癌患者さんの手術治療から化学療法までシームレスな診療を行っております。近年では肺癌、悪性胸膜中皮腫の臨床試験・治験を行うようになってきており、今後も阪神南医療圏の中核病院として臨床と研究の両面にわたって先進的な医療を提供できますよう、日々研鑽を積んでまいります。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

整形外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 133 22.35 27.63 70.68 78.11 PDF
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定等 手術・処置等1 なし 64 22.14 22.69 56.25 69.44  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 63 17.54 26.26 66.67 75.6 PDF
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 57 21.14 22.55 42.11 69.65 PDF
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病 なし 43 2.95 5.33 2.33 14.74  

体を支えて動かすために必要な骨・関節・靭帯・筋肉・腱・神経などを“運動器”と言います。整形外科は、“運動器”の疾患・外傷を取り扱う専門家です。“運動器”が悪くなると大抵痛みを招き、日常生活動作に支障を来たします。従って、“運動器”の機能を保つことが痛みなく体を動かせる質の高い人生を送ることにつながります。整形外科は、そのために、脊椎や四肢の広範囲の疾患・外傷の診療にあたります。当院では、3次救急を扱うため、様々な緊急症例に対応します。救急症例に対する骨折手術や脊椎・脊髄損傷に対する除圧や固定術を緊急で行う体制が整っております。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

泌尿器科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 177 5.92 7.44 2.26 73.84 PDF
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 141 4.89 5.83 0.71 63.55 PDF
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 72 11.63 13.39 0 68.46 PDF
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 39 7.82 7.78 2.56 69.62 PDF
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 38 7.29 11.72 2.63 65  

当科では泌尿器科全般を取り扱っていますが、特に泌尿器がんに対する腹腔鏡手術、尿路結石に対するESWL・内視鏡手術、前立腺肥大症に対するレーザー手術(HoLEP)に力を入れています。また下大静脈や右房にまで進展するような腎がんに対する手術や転移のある進行がんに対する抗がん剤治療を中心とした集学的治療の経験も豊富です。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

消化器外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 85 5.6 6.82 0 58.67 PDF
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 67 15.55 15.92 4.48 72.04  
060210xx9700xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 46 13.54 15.23 8.7 67.93  
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 39 16.28 17.65 2.56 69.69 PDF
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 7.84 7.61 5.41 64.89  

当科では、あらゆる消化器外科手術にそれぞれの専門医が、高度の技術をもって対応しています。腹腔鏡手術を積極的に取り入れるとともに、肝胆膵領域における高度進行癌にも血管合併切除再建により根治を目指します。外科医不足が叫ばれる中、全国の大学から優秀な若手研修医の採用が多く、活気にあふれていることも特徴です。新病院では、消化器外科医が24時間常駐することにより、外傷も含めた腹部救急疾患にも迅速な対応が可能となりました。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

産婦人科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 163 9.28 9.88 0 34.09 PDF
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 101 20.58 20.79 2.97 31.5  
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2 なし 99 25.09 32.16 0 31.96  
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 74 7.81 6.86 0 32  
120180xx02xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 63 8.49 8.49 0 33.35  

阪神地域中核病院の産婦人科として、産婦人科救急疾患、婦人科悪性腫瘍、合併症妊娠・分娩の管理、緊急母体搬送の受入れ、など幅広い産婦人科診療を行い、数多くの患者さんの診療に対応しています。総合周産期母子医療センターとしてハイリスク妊娠分娩を取り扱うとともに、メディカルバースセンターと産科セミオープンシステムでローリスク妊娠・分娩も行っています。患者さん一人一人に対して丁寧に対応し、スタッフ全員がそこから多くのことを学び、日々研鑽を積んでいます。優れた人材を育成するべく、教育研修環境の整備を行っています。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

眼科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 247 3.17 5.16 0 67.02 PDF
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 114 13.5 10.53 0 58.08  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 75 9.79 7.72 0 68.59 PDF
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 67 6.61 7.7 0 71.13  
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 62 7.63 7.01 0 68.32  

眼科全般の領域にわたり診断と治療を行っております。白内障、緑内障などの一般眼科に加え、伝統の網膜硝子体疾患や涙道疾患など、専門的診断や治療が不可欠で近隣施設では対応が手薄な領域でも充実した診療を行っているのが特徴です。最新式OCT(網膜光干渉断層計)などの検査機器や27G極小切開硝子体手術システムなどの最先端の手術機器で高水準の診療が行えるよう心がけております。また指導医は国内・国際学会などの教育セミナーやインストラクションコースで講師を務めており、臨床実績を和文・英文論文を含めた誌上に発表しております。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

神経内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 82 8.46 7.12 9.76 51.73  
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 57 18.33 20.18 54.39 73.7  
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 50 12.76 16.54 30 69.26  
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 43 16.16 21.15 16.28 74.3  
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 14.6 18.71 19.05 73.6  

脳梗塞の患者さんは脳卒中ケアユニット(SCU)に入院の上、急性期治療を行いますが、その際にt-PAによる血栓溶解療法や脳外科によるカテーテルを使った血栓回収療法などの適応を迅速に見極め、効果的な治療を実施します。パーキンソン病などの神経難病の患者さんは診断や症状悪化時の薬剤治療を行いますが、併設の兵庫県難病相談センターと協力して、地域包括的な医療を提供します。てんかん・けいれんの患者さんは発作時に緊急入院し、急性期治療を行います。必要に応じて脳波計による持続脳波モニターを駆使し、診断にあたります。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

ER総合診療科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 101 11.21 12.43 35.64 74.5  
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 2あり 44 24.84 34.89 34.09 77.45  
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 43 18.93 19.24 32.56 78.07  
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 39 9.23 10.17 10.26 71.15  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 11.44 21.25 29.63 85.11  

当科は救急から緊急入院する患者が90%以上を占めています。
感染症患者をメインに診療しているため、尿路、呼吸器、軟部組織、血流感染症患者が多くなります。
他には電解質異常や不明熱、意識障害、原発不明癌などの入院診療を行っています。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

血液内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 65 14.31 16.83 1.54 71.42  
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 45 10.56 10.82 6.67 71.11  
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 34 18.21 21.92 5.88 69.15  
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 28 31.21 34.9 0 71.43  
130020xx99x3xx ホジキン病 手術なし 手術・処置等2 3あり 24 8.5 16.96 0 66.96  

血液疾患は高齢化とともに年々増加の一途を辿っておりますが、血液疾患の診断に関しては、難しいことが少なくはありません。疾患によっては診断が確定する前に、急速に進行してしまうことも稀ではありません。こういう状況でいかに早期に発見し、治療につなげていけるかどうかは、地域の開業医の先生、病院の先生、院内の他科の先生とも連携を取りながら、進めていかなければならないと思っております。疑われた場合には、速やかに病診連携を通じてご依頼頂ければと思っております。また、血液内科は阪神地区では数少ない専門科であり、一般の血液疾患については勿論ですが、特に造血器腫瘍の治療に力を入れて診療を行ってきました。その結果、常時20~30名の入院患者様を受け入れ、その大部分は急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群で占められることになりました。当院ではかねてより自家末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法を実施してきましたが、2010年クリーンルーム2床を整備し、2012年より同種造血幹細胞移植を開始しました。2015年7月よりクリーンルームを12床に増床し、無菌病棟を新設しました。また、臍帯血移植および骨髄バンク移植の認定施設にもなり、1-2例/月のペースで同種移植を行っております。今後、急性白血病の治療や造血幹細胞移植を、より積極的に行っていきます。これまで同様に新規薬剤を積極的に取り入れた最新の治療も行っていきます。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

脳神経外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 61 16.59 19.35 65.57 66.16  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 5.06 7.52 11.11 58.06  
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 31 5.55 11.83 6.45 78.39 PDF
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 28 12.89 17.99 0 72.43  
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 21 14.71 16.54 61.9 70.19  

脳神経外科では、正確な診断と的確な治療を迅速に行うことが必要で、MRI、CT、脳血管撮影など診断機器の利用や、手術、血栓溶解療法やカテーテルによる血栓回収療法にも24時間体制で対応しています。また、産婦人科、小児科とも力を合わせて、妊婦さんや小児の疾患・外傷にも積極的に対応しています。そして、患者さんの早期社会復帰を果たすために、リハビリテーション科、地域医療連携センターとも緊密な連携をとりながら、病院が一つのチームとなって取り組んでおります。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

糖尿病・内分泌内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 140 13.56 14.91 0 65.49  
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 77 13.44 14.61 3.9 64.91 PDF
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 71 4.87 6.12 0 57.61  
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 22 16.05 16.4 4.55 73.45  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 13.2 13.78 13.33 49.13  

現在、我が国の糖尿病患者数は約950万人と推定され、糖尿病は代表的な国民病の1つです。しかし、その約3割が未治療と考えられており、合併症を引き起こす前に糖尿病を早期発見し十分な血糖コントロールを行うことが大切です。当院では、「生活習慣病センター」が設置され、糖尿病をはじめとした生活習慣病全般への取り組みを重点的に行います。当科は、他科の協力を得ながら生活習慣病センターにおいて中心となって活動していきます。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

耳鼻咽喉科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 45 6.44 7.47 0 59.73  
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1 なし 42 7.67 8.39 0 8.64  
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 25 6.88 7.75 0 64.16  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 20 5.95 5.5 0 41.9  
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 21.78 14.06 5.56 65.94  

耳鼻咽喉科は、最近は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科ということが多くなってきました。いわゆる耳・鼻・咽喉(のど)の病気だけでなく、鎖骨より上で脳と眼と首の後ろの骨(頸椎)や筋肉を除く部分(頭頸部と言います)の病気全般(内科的治療から外科的治療まで:つまりお薬の治療から手術まですべて)を担当します。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

腎臓内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 84 4.37 8.87 2.38 70.69 PDF
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 7.69 12.84 2.22 48.98 PDF
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 41 14.27 14.77 12.2 67.98  
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 25 7.2 7.58 0 44.28 PDF
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 21 5.43 10.17 9.52 72.33  

腎臓内科では、腎臓病の早期から進行期に至るまであらゆる段階に対応できる体制を整えており、患者さんにとって最善の治療を継続して提供するよう心がけています。また新病院は高度急性期病院であり、各種の急性血液浄化療法を必要とする症例がこれまで以上に増加すると予想されますが、各科と密接な連携を取りながら積極的に集学的治療に取り組んでまいります。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

呼吸器外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 131 9.03 12.73 1.53 70.3 PDF
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 9.32 9.14 0 53.84 PDF
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 8.35 10.09 0 34.16  
040050xx97x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 19 7 15.25 0 68.58 PDF
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 10.28 - -  

呼吸器外科では肺癌・縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患から真菌症・結核・膿胸などの炎症性疾患も手がけています。年間の呼吸器外科初診約300例、年間の全身麻酔手術症例270例前後を行っております。その内の約2分の1が肺癌症例です。気胸症例が約6分の1で、結核や真菌症などの炎症性疾患が約10%、転移性肺腫瘍症例や縦隔疾患も1割前後となっています。手術全体の約8割の症例で胸腔鏡を利用した手術を行っており患者様の負担を軽減すべく努力しています。
若年や壮年の肺癌症例では拡大手術も積極的に行っていますが、高齢者や低肺機能の患者様や早期肺癌の場合には、術後のQ.O.L.(生活の質)への影響を考え胸腔鏡下の手術・区域切除などの縮小手術を積極的に行っており、けっして医師の自己満足に陥らぬように心がけています。
当科では気胸手術も多く準緊急で手術を行うことを要求されています。新病院になり手術枠を増量していただき、月曜日から金曜日まで毎日手術を行うことができ準緊急にも対応する事が可能になってきました。更に、今年4月からフェローが1名増員になり、常時2列での手術が可能な状況になりました。これにより、たとえ手術中であっても常に緊急患者に対応できる環境が整いました。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数(自院)」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。

形成外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 36 3.86 3.44 0 67.39 PDF
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 28 5.39 5.8 0 40.93  
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 23 8.65 12.64 4.35 10.96  
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 22 4.64 4.28 0 50 PDF
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 20 4.75 5.11 0 46.7  

周産期・小児医療領域における「唇裂・顎裂・口蓋裂」をはじめとする顔面や体表の先天異常の治療や、ER救急領域での「顔面外傷・顔面骨折」の治療を当科が担当します。がん拠点病院として、「皮膚がん」や「乳がん術後の乳房再建」の手術を、また、最近増加傾向のある「眼瞼下垂症」への対応もますます充実させていきます。形成外科医は、創傷(傷・傷跡)を扱うプロです。傷跡がきれいであることは言うまでもありません。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

小児循環器科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 61 4.03 4.39 0 14.38 PDF
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 26 4.96 6.45 0 20.15  
14031xx004x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 経皮的肺動脈形成術等 手術・処置等2 なし 26 5.69 5.91 0 10.5  
14029xxx9910xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 20 4 4.65 0 11.05  
14029xxx9900xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 13 1.08 4.98 0 10.54  

当科では、重症の先天性心疾患症例を可能な限り胎児期から管理し、心臓血管外科とのチーム医療で、良好な治療成績を収めています。また、当科は昭和43年開設の古い歴史を持ち、キャリーオーバーした成人例の管理・治療の経験も豊富です。文字通り、胎児から大人まで一貫した高度な成育医療を目指します。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

心臓血管外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 35 18.17 24.7 0 65.43  
14031xx097x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 24 1.92 17.94 0 4.25  
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 21 1 6.45 0 3.19  
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 15 23.73 28.23 6.67 63.87  
14029xxx01x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 弁形成術等 手術・処置等2 なし 13 8.77 15.13 0 9.46  

心臓血管外科は、昭和43年の開設以来、本邦における循環器疾患の外科治療をリードしてきました。特徴は、新生児から超高齢者まで全年齢層において、先天性及び後天性心疾患、大血管疾患、末梢血管疾患など、およそ全ての循環器疾患を対象にしていることです。新病院(AGMC)になってER型救急部が発足し、小児成人問わず急性疾患に対するニーズが増加しています。当科でも救急部、手術室、麻酔科、集中治療室との連携を見直した結果、緊急手術数は増加しました。これからもno refusal policyを実践するため、各部署との連携を一層強化し、スタッフ一丸となって頑張ります。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

救急集中治療科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 53 3.58 3.64 18.87 39.92  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 2.07 7.52 0 6.75  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし 25 1.84 4.19 0 42.12  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 3.6 9.87 10 37.5  
010310xx99x1xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり - - 15.57 - -  

救命救急センターに搬送された症例のうち、主に重症例の診療を担当します。3次初療に参加するとともに、重症例の入院先であるEICU(救急集中治療室)での全身管理を行います。主科となる診療科医師や各部門の専門スタッフと密に連携し、高度な救命救急医療・集中治療を提供することによって、一人でも多くの重症救急患者の救命を目指します。また、中毒・蘇生後・多発外傷・熱中症などの一部の疾患では主科として入院診療に当たります。さらに、ドクターカー運用や屋上ヘリポートを用いた広域搬送、災害拠点病院・DMATとして災害医療なども担当します。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数(自院)」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

小児外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 27 5.37 5.6 0 9.78  
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 23 2.13 3.29 0 1.57 PDF
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 20 2.05 8.57 0 3.1 PDF
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 11 8.27 9.91 0 7.73 PDF
160510xx99x0xx 肝・胆道・膵・脾損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - 9.37 - -  

簡単にいうと、内科に対して小児科があるのと同じで、外科に対して小児外科があります。ここでいう外科には、消化器外科、呼吸器外科、肛門科などが含まれますが、小児の頸部疾患、泌尿器科疾患、婦人科疾患、形成外科疾患なども治療の対象です。
重症患児を管理するPICU8床設置され、高度手術の術前術後管理が可能となっており、心臓血管外科との協力のもと、高度な小児胸部疾患の手術も可能となっています。小児外科患者数で最も多いものは鼠径ヘルニアですが、短期滞在手術等基本料3で算定されているため、ここでは表示されていません。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数(自院)」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

乳腺外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 92 5.96 6.59 2.17 61.6  
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 30 7.73 11.57 0 58.1 PDF
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 28 6.82 10.3 3.57 65.93  
090010xx99x00x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.39 - -  
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.1 - -  

近年、わが国では乳がん患者数が増加していますが、一方で乳がん診療も急速な進歩を遂げています。当科では、乳がんの早期発見による予後の向上、根治性と整容性のバランスを考慮した手術、最新のエビデンスにもとづいた薬物療法や放射線療法の実施を心がけ、各科・各部門スタッフと連携して最高水準の乳腺外科診療を提供しています。また、治療だけでなく患者ケアについてもチーム医療でサポートしています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数(自院)」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

皮膚科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 54 7.87 11.97 14.81 68.63  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 37 7.05 8.96 0 67.95  
080011xx970xxx 急性膿皮症 手術あり 手術・処置等1 なし - - 18.22 - -  
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -  
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.72 - -  

膚科の病気は命にかかわることが少なく、治療も外見やかゆみへの対応が主体でしたが、高齢化進行のためか、重症例や悪性の病気が増加しています。当科での入院は重症皮膚感染症の緊急入院が主となっております。また重症薬疹、水痘症など免疫、アレルギー疾患の緊急入院にも対応しています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数(自院)」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。
※DPCコードに対して患者用パスが複数あるものもあり、その場合は代表的なものを添付しております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 119 37 33 98 - 40 1 7
大腸癌 46 45 86 78 - 44 1 7
乳癌 64 58 17 -   13 1 7
肺癌 87 50 106 260 10 84 1 7
肝癌 65 34 13 12 11 86 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院の特徴として肺がんが最も多く、次いで胃がんと大腸がんとなっており、近年は乳がんも増えてきております。当院は、兵庫県が指定する「兵庫県指定がん診療連携拠点病院」であり、地域医療機関や周辺のがん診療連携拠点病院(準じる病院も含む)と相互に連携し、専門的ながん医療の提供、緩和ケアの充実、在宅医療の支援、がん患者・家族等に対する相談支援、セカンドオピニオンの提供、院内がん登録など、地域におけるがん診療体制の充実に努めています。
※初発の「StageⅠ~Ⅳ」と「不明」、および、「再発」の各項目について、患者数が10未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 27 9.93 54.44
中等症 145 11.13 74.94
重症 56 13.59 77.86
超重症 28 15.25 81.43
不明 - - -

日常生活の中で肺炎にかかられた成人の患者さんについて、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示したものです。重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)を用い軽症、中等症、重症、超重症等で表記しております。当院では中等症の患者さんが最も多く、次いで重症、超重症、軽症となっております。全体(軽症~超重症)において成人市中肺炎の患者さんは平均して11日前後の入院加療後、退院されています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。

脳梗塞のICD10別患者数等

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 24 5.13 67.13 11.11
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 324 18.84 73.91 47.04
その他 31 17.87 69.16 2.82
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均在院日数」、「平均年齢」、および、「転院率」の値を、-(ハイフン)として記載。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

眼科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 958 0.46 1.43 0.1 73.94  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 252 1.52 9.39 0 64.17  
K204 涙嚢鼻腔吻合術 207 0.4 1.98 0 66.4  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 89 1.37 6.39 0 67.33  
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 38 0.03 2 0 72.32  

眼科全般の領域にわたり診断と治療を行っております。白内障、緑内障などの一般眼科に加え、伝統の網膜硝子体疾患や涙道疾患など、専門的診断や治療が不可欠で近隣施設では対応が手薄な領域でも充実した診療を行っているのが特徴です。最新式OCT(網膜光干渉断層計)などの検査機器や27G極小切開硝子体手術システムなどの最先端の手術機器で高水準の診療が行えるよう心がけております。また指導医は国内・国際学会などの教育セミナーやインストラクションコースで講師を務めており、臨床実績を和文・英文論文を含めた誌上に発表しております。

循環器内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 316 1.58 2.23 1.58 71.18  
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 155 1.62 4.34 0 66.29  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 132 1.55 3.2 0 73.39  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 69 1.7 2.43 1.45 71.61  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 68 3.24 8.22 4.41 75.78  

当科では、循環器内科医療を総合的に提供しております。集中治療室も16床配置しており、高度医療の提供及び救急医療体制の充実を図っています。狭心症、不整脈アブレーション、大動脈ステントグラフトなどの治療については、専門医が最高の技術をもって対応しております。また心不全はチーム医療により在院日数の短縮、入院回避を目指しています。

消化器内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 140 2.44 13.97 17.14 77.91  
K654 内視鏡的消化管止血術 126 0.17 8.41 13.49 70.36  
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 116 1.27 7.19 0.86 74.88  
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 86 1.59 7.35 2.33 69.74  
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 81 1.33 17.51 9.88 73.16  

消化器内科は阪神地域の基幹病院として外科・放射線科とも密接に連携し集学的な高度先進医療を目指しています。超高齢化社会の到来とともにこれからの疾患や病態の変化が予想され、消化器領域疾患では“高齢者救急病態への対応と、増加する“消化器癌”への対応が課題となります。

整形外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 121 1.53 18.87 59.5 70.01  
K0821 人工関節置換術(膝) 等 109 2.01 15.28 66.06 72.08  
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 91 2.7 19.63 51.65 70.56  
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 53 2.7 17.68 37.74 69.43  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 51 2.76 19.37 76.47 80.35  

体を支えて動かすために必要な骨・関節・靭帯・筋肉・腱・神経などを“運動器”と言います。整形外科は、“運動器”の疾患・外傷を取り扱う専門家です。“運動器”が悪くなると大抵痛みを招き、日常生活動作に支障を来たします。従って、“運動器”の機能を保つことが痛みなく体を動かせる質の高い人生を送ることにつながります。整形外科は、そのために、脊椎や四肢の広範囲の疾患・外傷の診療にあたります。当院では、3次救急を扱うため、様々な緊急症例に対応します。救急症例に対する骨折手術や脊椎・脊髄損傷に対する除圧や固定術を緊急で行う体制が整っております。

消化器外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 127 1.8 4.61 2.36 61.01  
K6335 鼠径ヘルニア手術 76 1.21 2.64 0 69.12  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 58 6.59 15.09 17.24 74.24  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 43 4.23 11.26 0 69.44  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 37 0.97 2.35 0 64.97  

当科では、あらゆる消化器外科手術にそれぞれの専門医が、高度の技術をもって対応しています。腹腔鏡手術を積極的に取り入れるとともに、肝胆膵領域における高度進行癌にも血管合併切除再建により根治を目指します。外科医不足が叫ばれる中、全国の大学から優秀な若手研修医の採用が多く、活気にあふれていることも特徴です。新病院では、消化器外科医が24時間常駐することにより、外傷も含めた腹部救急疾患にも迅速な対応が可能となりました。

産婦人科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 168 7.52 6.77 0 33.89  
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 145 10.42 7.17 0 33.08  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 64 1.06 1.06 0 41.09  
K893 吸引娩出術 60 3.95 5.78 0 33.28  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 35 0.89 4.86 0 40.83  

総合周産期母子医療センターとしてハイリスク妊娠・分娩を数多く取り扱っており、帝王切開率は約30%です。また、婦人科良性・悪性疾患も数多く取り扱い、良性疾患においては内視鏡下手術を積極的に行っております。

耳鼻咽喉科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 78 1.03 5.68 0 20.99  
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 31 1.26 4.48 0 56.23  
K319 鼓室形成手術 20 1.45 4.4 0 48.3  
K3892 声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) 17 1 1.59 0 49.82  
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 14 1 2.07 0 66.86  

耳鼻咽喉科は、最近は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科ということが多くなってきました。いわゆる耳・鼻・咽喉(のど)の病気だけでなく、鎖骨より上で脳と眼と首の後ろの骨(頸椎)や筋肉を除く部分(頭頸部と言います)の病気全般(内科的治療から外科的治療まで:つまりお薬の治療から手術まですべて)を担当します。

小児外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 111 1 0.04 0 3.69  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 27 0.33 4.04 0 9.78  
K836 停留精巣固定術 23 1 0.22 0 2  
K6333 臍ヘルニア手術 20 1 0.05 0 3.1  
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 11 0.18 7.09 0 7.73  

小児外科では、年間約350例の手術を行っていますが、その3分の1が鼠径ヘルニアで腹腔鏡下手術を施行しています。3番目、4番目が停留精巣、臍ヘルニアです。この3疾患は、手術前日に入院、翌日手術で手術当日退院です。また、入院当日夜は外泊可能で、実質的に日帰り手術です。
虫垂炎に対しても腹腔鏡下手術を施行しており、入院期間は虫垂周囲膿瘍を伴わないもので約5日、虫垂周囲膿瘍を伴うもので約8日です。いずれも臍部からの単孔式手術を行っており、手術創は目立たないものです。
鏡視下手術を積極的に導入し、傷の目立たない手術を目指しています。

形成外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 26 1 6.65 0 74.19  
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 26 0.85 2 0 67.12  
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 19 1.05 2.68 0 47.95  
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 17 1.18 2.76 0 18.88  
K427 頬骨骨折観血的整復術 16 1.44 3.56 0 45.44  

周産期・小児医療領域における「唇裂・顎裂・口蓋裂」をはじめとする顔面や体表の先天異常の治療や、ER救急領域での「顔面外傷・顔面骨折」の治療を当科が担当します。がん拠点病院として、「皮膚がん」や「乳がん術後の乳房再建」の手術を、また、最近増加傾向のある「眼瞼下垂症」への対応もますます充実させていきます。形成外科医は、創傷(傷・傷跡)を扱うプロです。傷跡がきれいであることは言うまでもありません。

腎臓内科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 135 0.59 1.85 2.22 71.39  
K610-3 内シャント設置術 98 2.99 4.38 5.1 70.43  
K6072 血管結紮術(その他) - - - - -  
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -  
K6312 腹壁瘻手術(腹腔に通ずる) - - - - -  

血液透析の症例に対応して、年間100件以上の内シャント関連手術を行っています。また血液透析導入後もシャントのフォローを行い、年間100件以上のシャントPTAも行っています。その他、腹膜透析の症例に対応し、腹膜透析カテーテルの挿入術等も当科で行っています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均術前日数」、「平均術後日数」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。

呼吸器外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 60 2.17 7.55 1.67 69.4  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 42 1.88 4.79 0 72.83  
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 40 3.55 4.2 0 34.88  
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 32 1.72 4.56 0 67.69  
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 12 2.33 5.5 0 61.75  

呼吸器外科では肺癌・縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患から真菌症・結核・膿胸などの炎症性疾患も手がけています。年間の呼吸器外科初診約300例、年間の全身麻酔手術症例270例前後を行っております。その内の約2分の1が肺癌症例です。気胸症例が約6分の1で、結核や真菌症などの炎症性疾患が約10%、転移性肺腫瘍症例や縦隔疾患も1割前後となっています。手術全体の約8割の症例で胸腔鏡を利用した手術を行っており患者様の負担を軽減すべく努力しています。
若年や壮年の肺癌症例では拡大手術も積極的に行っていますが、高齢者や低肺機能の患者様や早期肺癌の場合には、術後のQ.O.L.(生活の質)への影響を考え胸腔鏡下の手術・区域切除などの縮小手術を積極的に行っており、けっして医師の自己満足に陥らぬように心がけています。
当科では気胸手術も多く準緊急で手術を行うことを要求されています。新病院になり手術枠を増量していただき、月曜日から金曜日まで毎日手術を行うことができ準緊急にも対応する事が可能になってきました。更に、今年4月からフェローが1名増員になり、常時2列での手術が可能な状況になりました。これにより、たとえ手術中であっても常に緊急患者に対応できる環境が整いました。

脳神経外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 39 0.97 5.56 12.82 78.79  
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 30 1.73 10.03 0 71.6  
K1781 脳血管内手術(1箇所) 21 1.14 21.1 14.29 52.81  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 18 0.56 26.44 50 60.94  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 15 7.27 26.47 13.33 67  

治療においては、血管内治療、神経内視鏡や定位放射線治療と組み合わせた治療もおこなっております。また、SEP,MEP,ABR,ICGvideoangiography ナビゲーション等の術中モニターを併用し、安全かつ低侵襲に的確な治療をおこない、入院期間の短縮や早期リハビリ転院を目指しております。

心臓血管外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5551 弁置換術(1弁) 21 6.48 23.57 9.52 66  
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独) 15 2.07 10.6 0 1.47  
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 15 1.73 11.73 0 68.47  
K5601イ 大動脈瘤切除術(上行)(弁置換術又は形成術) 14 6.93 26.64 14.29 65.86  
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 13 5.85 23.15 0 67.77  

心臓血管外科は、昭和43年の開設以来、本邦における循環器疾患の外科治療をリードしてきました。特徴は、新生児から超高齢者まで全年齢層において、先天性及び後天性心疾患、大血管疾患、末梢血管疾患など、およそ全ての循環器疾患を対象にしていることです。新病院(AGMC)になってER型救急部が発足し、小児成人問わず急性疾患に対するニーズが増加しています。当科でも救急部、手術室、麻酔科、集中治療室との連携を見直した結果、緊急手術数は増加しました。これからもno refusal policyを実践するため、各部署との連携を一層強化し、スタッフ一丸となって頑張ります。

乳腺外科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 94 1.28 3.69 2.13 61.38  
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 26 1.38 4.54 3.85 66.58  
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 16 1.63 6 0 60.19  
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 11 1 5 0 61  
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) - - - - -  

乳癌手術は根治性と整容性の両立を心がけ、約70%の症例に乳房部分切除術を施行しています。上肢リンパ浮腫予防のため、センチネルリンパ節生検を施行し、約70%の症例で腋窩郭清を省略できています。手術後の平均在院日数はほとんどの症例で5日以内となっており、患者様の早期社会復帰をサポートしています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均術前日数」、「平均術後日数」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。

小児循環器科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K570-3 経皮的肺動脈形成術 17 1 2.29 0 6.88  
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 16 1 3 0 27.88  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 10 2.4 6 0 17  
K570-2 経皮的肺動脈弁拡張術 10 1.1 7 0 11.1  
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) - - - - -  

当院は、心房中隔欠損と動脈管開存に対する閉鎖栓認定施設で、小児から成人まで幅広く経皮的閉鎖術を行っています。また、先天性心疾患手術後の血管拡張術や、コイル塞栓術を行う事で、術後症例のQOLの改善に貢献しています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均術前日数」、「平均術後日数」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。

皮膚科

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -  
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -  
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -  
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -  
K0843 四肢切断術(指) - - - - -  

皮膚科の病気は命にかかわることが少なく、治療も外見やかゆみへの対応が主体でしたが、高齢化進行のためか、重症例や悪性の病気が増加しています。当科での診療の中心は、入院を含めた急性期、重症、難病、悪性疾患の治療と、原因不明で難治である場合、又は難病、悪性疾患の可能性がある場合の検査となっております。治療、検査の重複を避けるため、急な発症、悪化の時以外は、できるだけ紹介状をお持ちになり、予約を取って受診してください。急性期、重症の方への対応のため、予約時間通りの診療が困難なことも多くなっています。症状が落ち着いた場合は、地域医療機関で治療を継続できるようご紹介しています。
※患者数が10未満の場合は、「患者数」、「平均術前日数」、「平均術後日数」、「転院率」、および、「平均年齢」の値を、-(ハイフン)として記載。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

集計期間:平成28年4月~平成29年3月

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 15 0.07
180010 敗血症 同一 130 0.58
異なる 71 0.32
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 200 0.9
異なる 11 0.05

※症例数が10未満の場合は、「症例数」、および、「発生率」の値を、-(ハイフン)として記載。

更新履歴

2017/10/2
情報更新
2017/9/29
初回情報作成