当科での取り組み

兵庫県難病相談センターとの連携

当相談センターは平成2年に旧尼崎病院に誘致されて以来30年が経ち、現在の病院でも1階北玄関を入ってすぐのところに設置されています。脳神経内科が中心となってこれまで毎年のべ4,000人の難病患者さんの医療相談にあたり、入退院や転院の調整、在宅支援、講演会や研修会の企画と実行などに携わってきました。平成26年に難病法が制定されて以降は300以上の難病に対する医療や福祉体制が整備されており、なかでも神経難病の患者さんとご家族に関しては当科でしっかりとバックアップして参ります。

院内デイサービス「ときの間」のご案内

旧尼崎病院にひき続き、当院7階東病棟に院内デイサービス「ときの間」を設けております。全身状態が安定した方を対象に、ケアマネージャー、介護福祉士、ヘルパー資格取得者などのスタッフが、食事介助、レクリエーション、体操、音楽療法、ビデオ鑑賞などを通じ、楽しみながら筋力アップや脳の活性化を促します。入院中の寝たきりやせん妄の予防、早期回復、認知面の低下予防にもなればと考えております。なお、「ときの間」の利用に当たって、特別な利用料はいただいておりません。

認知症疾患医療センターとしての活動

当院では脳神経内科と精神科が共同して認知症疾患医療センターを運営しています。もの忘れ外来では地域の医療機関からご紹介を頂いた患者さんについて、認知症の診断や治療方針の決定を行います。週1回の合同カンファレンスで患者さんの情報共有を行い、身体症状(脳神経内科)や精神症状(精神科)それぞれに対して専門的な意見交換をすることで、より高いレベルでの診療が可能となっています。専門の看護師や心理士、ソーシャルワーカーも介入して、認知症患者さんが地域での生活を安心して行えるようにサポートをしていきます。

チーム医療の取り組み

脳卒中ケアユニット(SCU)、せん妄・認知症サポートチーム(DDST)、結節性硬化症連携チーム(TSC BOARD)、摂食・嚥下ラウンド、栄養サポートチーム(NST)、呼吸器サポートチーム(RST)など神経症状に関わる様々な院内チームにおいて、他職種や他診療科との連携に積極的に取り組んでいます。