放射線部の業務と特色(核医学検査部門)

核医学検査部門

核医学検査(アイソトープ検査)

核医学検査は、最初に微量の放射線を放出する薬剤を注射します。検査により異なりますが、注射直後から数時間後に目的の臓器などに薬剤が集まります。体内に集まった薬剤から放出される放射線を装置で撮影することにより、血流や代謝などの機能を調べる検査です。検査内容によりますが、他の放射線検査と比べて検査時間が長くかかります。(30~60分)また、午前と午後の2回に分けて撮影を行ったり、注射日と撮影日が異なる場合もあります。

SPECT-CT装置:2台のSPECT-CT装置を稼働し、様々な検査に対応しています。

① NM/CT 870DR(GE社)[2021年1月導入]

NM/CT 870DR(GE社)[2021年1月導入]の写真

診断用CT(16列)を搭載したSPECT装置で、高分解能撮影から造影CT検査まで対応可能かつ、低被ばく高画質な画像を提供できます。SPECT側では検出器の感度を向上させるコリメータなどを用いて、検査時間の短縮と病変描出能を高めます。

Discovery IQ(GE社)[2015年3月導入]

Discovery IQ(GE社)[2015年3月導入]の写真

「低線量・高画質・高速スキャン」を融合させた吸収補正用CTを搭載し、低被ばく・短時間撮影など患者負担を軽減しながら画質を高め、SPECT検査の診断能を向上させます。

PET-CT検査

Optima NM/CT 640(GE社)[2015年3月導入]

Optima NM/CT 640(GE社)[2015年3月導入]の写真

新検出器と「画質・定量精度」双方の両立と向上を実現したPET画像再構成方法を搭載することで、放射線治療や化学療法などのがん治療における診断能向上と治療前後を比較判定する際に使用する指標の信頼性・安定性が改善し、より客観的な治療効果の検証や新たな治療法への迅速な切り替え判断が可能になります。

核医学治療(放射性医薬品による内用療法)

放射性医薬品を用いて、甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症・甲状腺癌)、転移性骨腫瘍の治療を行っています。

また、当センターでは7Fに核医学治療用病室を1室保有しており、1週間の入院(月曜日に入院し金曜日に退院)にて甲状腺疾患の治療を行うことができます。


治療病室外観


治療病室内


トイレ・シャワー室

 

注意事項

  1. 検査に使用する薬は、検査を受けられる患者様の為だけに注文します。他の患者様には使用することはできません。
  2. 万が一キャンセルをされる場合は、検査前日までに外来へご連絡ください。
  3. 次のような方はあらかじめ医師にお知らせください。
    ■ 妊娠中、または妊娠している可能性がある方
    ■ 授乳中の方(数日間~数週間、赤ちゃんに母乳を与えるのを控えた方がよい場合があります)
    ■ 乳幼児がいる方(赤ちゃんを抱くのを半日程度控えた方がよい場合があります)
  4. その他ご不明な点がありましたら、遠慮なく1F核医学検査室へお問い合わせください。