麻酔科

麻酔科
あらゆる手術の麻酔管理に加えて、手術前後の質の高い全身管理を目指します!
麻酔科は、手術室での全身麻酔手術症例の管理を中心とした麻酔業務を行っています。また、麻酔科術前外来では、手術前早期から全身状態の管理に注意を払い、安全でより質の高い周術期管理の実践に取り組んでいます。
「安全かつ質の高い周術期管理による社会貢献」を基本理念とし、経験豊富な充実したスタッフと最新鋭の医療機器による「質の高いきめ細かな麻酔管理」を行っています。2024年4月現在、麻酔科指導医10名、麻酔科専門医5名が勤務しています。兵庫県立病院の「麻酔科医師養成基幹病院」として麻酔科専門医の育成にも力を入れています。

麻酔科の得意分野

理念・運営方針
理念
「安全かつ質の高い周術期管理による社会貢献」
運営方針
- きめ細かな術前診察による「適切な術前評価と術前処置」
- 適切な麻酔法と術中モニタリングの選択による「質の高い術中麻酔管理」
- 患者満足度を重視した「術後疼痛管理」
- すべての診療スタッフとの「チームワーク」
- 緊急手術・重症患者を「断らない麻酔」
- 医療水準向上のための「研修医教育、麻酔医専門医育成、臨床研究、自己研鑽」
科長ご挨拶

当院の麻酔科は、手術室・アンギオ室・検査室での年間約6,000例の麻酔症例の管理を中心とした業務を行っています。また、患者サポートセンターの麻酔科外来診察室で術前診察を行っています。
現在、臓器移植手術以外のほぼすべての領域の手術の麻酔管理を行っていますが、救急救命センターと総合周産期母子医療センターを有する当院は小児医療・周産期医療・救急医療が充実しており、麻酔科管理症例も小児の手術・検査の麻酔、帝王切開術の麻酔、緊急手術の麻酔が豊富です。心臓血管外科・循環器内科・小児循環器科部門も充実しており、新生児から高齢者までの心臓・大血管手術が多いことも特徴です。これらの症例の全身麻酔管理は、小児麻酔、産科麻酔、心臓血管麻酔の経験が豊富な麻酔科医が担当しています。またその他の手術症例に関しても、周術期(手術前・中・後)の質の高いきめ細かな術前診察・麻酔管理・疼痛管理を行ない手術後の合併症の減少と患者さんの満足度の向上に寄与できるように努めています。
また、当院は麻酔科専門医の育成にも力を入れています。2010年から「兵庫県立病院麻酔科医総合研修システム」の「麻酔科医師養成基幹病院」として、多くの麻酔認定医・専門医・指導医を育成してきました。日本麻酔科学会認定の麻酔科専門医研修プログラムの責任基幹施設および日本専門医機構認定の麻酔科専門研修プログラムの専門研修基幹施設でもあります。県立病院麻酔科が協力し、複数の病院を選択し基礎的な麻酔だけでなく専門領域の麻酔を県立病院に継続的に勤務しながら集中的に研修できるプログラムとなっています。
今日、ロボット手術や内視鏡手術など外科医療の進歩は日進月歩であり、それに伴って必要な麻酔管理もダイナミックに変化しつつあります。当科では、これらの急速な変化に迅速に対応しながら、患者さんすべてがより安全かつ快適に手術を受けていただけるように努力していきたいと考えています。
学会認定
- 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
- 心臓血管麻酔専門医認定施設
- 日本集中治療医学会専門医研修施設(GICU)
GICUについて
GICUについて
総合集中治療室(GICU)は現在12床で構成されており、術後と、院内急変患者を含む患者さんを受け入れています。2018年4月から集中治療科の先生方と一緒に患者さんの治療にあたっています。
集学的治療には、循環・呼吸・内分泌・栄養管理など、広範囲に渡る知識が必要とされます。当集中治療室では、3人の集中治療専門医を含む6人のスタッフと、各専門科の主治医、看護師・薬剤師・臨床工学技士・作業療法士などの各専門領域のスタッフと協力しながら治療にあたっています。
また当GICUは日本集中医療医学会専門医研修施設に認定されています。専攻医の先生には、標榜医取得後3ヶ月の専従をしてもらい、集中治療の研鑽を積んでもらうことになっています。興味のある方、是非一緒に働きましょう!