研修医希望者へのメッセージ

後期研修医希望者へ

当科の後期研修医は①内科プログラム②救急科プログラムの2科においてそれぞれ募集します。総合診療部門では日本内科学会総合内科専門医を、救急部門では日本救急医学会救急科専門医の取得が可能です。所属科は両プログラムともER総合診療科となり、プログラム内容はそれぞれ違いますが一緒に研修を行います。総合診療、救急、感染症、集中治療を3年で勉強できるのが当科の後期研修の特徴で、医師としての技量・視野を広げることができます。

総合診療部門

〈内科(総合診療科として)専攻医希望の先生へ〉

病院の理念として掲げられている「紹介・救急を断らない医療」を実践するための最前線を担当する科と認識しています。

① 病院の窓口としての総合診療外来

診断のついていない初診患者を診る病院としての窓口としてだけでなく、入院患者や救急で診た患者のfollowを行います。後期研修1年目から外来を担当します。

② 多岐にわたる入院診療

各種感染症患者を中心に、原因のはっきりしない病状の患者、他科入院中の全身状態管理など多岐にわたる診療を行います。感染症に関しては感染症内科医の指導のもと診療を行っています(海外渡航感染症やHIV感染症で入院が必要な場合は当科に入院となります)。病棟業務においては主治医として患者を担当しますが、毎朝夕のカンファレンスを通じて科内の患者についても把握し、症例経験数を増やします。今年度からは働き方改革を進めるためにシフト制を導入しており、休日には極力出勤しないような体制を敷いています。

担当する主な疾患 HIVと海外渡航感染症を含む感染症全般、電解質異常、不明熱や診断のついていない病態の患者、原発不明癌など
③ 救急初療と集中治療

当院は3次中心の救急ではなくER型で運営していますので、1次~3次全ての患者が来院し救急専門医の指導の下診療を行います。集中治療は救急から入室した重症患者を診るEICUで研修を行います。3年間のうちにそれぞれ2~3ヶ月ずつ専従でローテートします。総合診療を研修している期間も日当直は救急を担当します(月1~3回)。後期研修3年目には救命救急センター初療部門を統括する責任医をすることも希望により考慮します。

④ 院外研修

専攻医2年目は1年間他院での院外研修となります。関連病院は下記を参照下さい。必ずしも他病院の総合内科で研修する必要はなく、受け入れ側がOKなら内科系各専門科での研修も可能です。

兵庫県 神戸市立医療センター中央病院、神戸大学付属病院、神鋼記念病院、豊岡病院
大阪府 北野病院、大阪赤十字病院、関西電力病院、済生会中津病院、住友病院、大阪市立総合医療センター、国立循環器病研究センター病院
京都府 京都大学付属病院、京都市立病院
奈良県 天理よろず相談所病院
和歌山県 赤十字和歌山医療センター
滋賀県 大津赤十字病院、県立総合病院
その他 倉敷中央病院、香川大学付属病院、福井赤十字病院、静岡県立総合病院
⑤ 教育担当者として

当科は初期研修医を中心に若手医師の教育担当部門としての責務を負っていると自負しています。科内では屋根瓦方式をとっており若手医師の指導役を担いますが、他科の若手医師やコメディカルともカンファレンスや講習会などを通じて積極的に交流を持ち、指導をしてもらいます。教えることによってさらに自分がスキルアップします。

⑥ プログラム(1例)
1年目 総合診療(外来1と病棟業務9ヶ月)、感染症(3ヶ月)
2年目 院外研修(1年)
3年目 救急とEICU(各2~3ヶ月)、残り総合診療病棟
総合診療外来は1年を通じて行う(救急、EICUの期間も)
⑦ 後期研修終了後進路

卒業後の進路は本当に様々です(総合内科、消化器内科、血液内科、膠原病内科、感染症内科、緩和ケア科、精神科、開業など)。総合診療科に進むより、各科専門医に進む方が実際には多いです。各科専門医になる前に広く総合内科や救急対応など勉強して、その後専門医へ進みたい後期研修医を多く受け入れているためと思います。そしてそのような考えの先生の受け入れも当科は大歓迎です。早く内科系の専門医を取得するのもよいですが、医師としての総合診療の視野の広い考え方と救急対応の技術を身につけた上でサブスペを取得するのもよいのではないでしょうか。当科は総合診療一筋の医師はもちろん、サブスペシャリティーを持った総合診療医が集まる科を目指しています。また一般開業医を目指す先生方にもよい研修場所だと思います。

総合診療、救急(ER型)、感染症、集中治療を3年で勉強できる当科での研修に関心がある先生は是非見学に来て下さい。お待ちしています。

救急部門

「救急科専攻医募集案内」の欄をご覧下さい。

後期研修終了後の採用希望者へ

後期研修終了後フェローとして、当科でも採用可能です。

採用枠に関しては、①総合診療とERの両方を行う②ERはせずに総合診療のみを希望する③総合診療せずにER専従医としてなどそれぞれの採用を考慮します。特に総合診療に興味のある先生は是非見学に来て下さい。若手医師を教えることが好きな先生、より大歓迎です!!